八百万(やおよろず)の神に問う 4 冬 (C★NOVELSファンタジア)

  • 中央公論新社 (2014年4月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (253ページ) / ISBN・EAN: 9784125012940

みんなの感想まとめ

テーマは「説得」と「コミュニケーション」であり、物語の中での音導師たちの対話が深い印象を残します。特に、伝説のシン音導師と兄弟子のザイオン音導師との音討議は、シリーズの集大成としての魅力を引き立ててい...

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わり_('ω' 」 )_
    なんというか、物足りない感じに思えてしまった

  • ついに4巻目。最終巻です。
    あと1巻。大きな戦を仕掛けるには冊数が足りないし、そうはならないために音導士がいて国の命運を背負うのだとわかってはいても、盛り上がりに欠けやしないかと馬鹿な心配をしていました。
    シン音導士最後の音討議は国を背負って、三日にわたって行われます。
    その三日間が濃い。
    皆それぞれに一年かけて成長してきたものをもってイーオンを支えます。
    特に弟子。
    一年で本当に大きく成長したなと。
    大人になると理性や協調やら経験やらが枷になって次第に成長幅が狭くなっていきますが、子供のてっぺん知らずな急成長は目を見張るとともに動きの少ない大人から見ればまばゆいほどに輝いていて、置き去りにされた一抹の寂しさのようなものと相まって未来を託せる希望となるのだと、次世代へと今をつなげていくよすがになるのだと、強く感じました。
    だからこそ、シン音導士画最後に説いた真理が生きて伝わってきたのだと思います。

    全体を通して、和風っぽいけどなんかいびつな感じのする世界感や、シリアスと突然挟まれるコミカルな地の文の描写への違和感が私は取れませんでしたが、全体として成長を遂げた登場人物たちやこのシリーズを通して訴えかけたかったこと、否、もしかしたらこの作家さんはどのシリーズを通しても愛を語りたいのではないかと思ったのですが、それがとてもよく伝わってくるものでした。

    4巻を開いてしばらくはなかなか読む時間が取れず、途中であとがきを先に読んでラストの感触が悲劇なのかハッピーエンドなのか探ろうとしましたが、次回作のありがたい予告で探り切れず、しかし最後の方を先にネタバレするのももったいないし、あまりのどんでん返しだときっと読んだことを公開すると思ったので我慢したのですが、ほんと我慢してよかったです。
    とくにp203だけはチラ見でも開かなくてよかった。
    ここを先に読んでしまったらもう後はあの部分がこれの視線でしか見られなくなったり、ほかにも一緒にいるときも何を考えているのか悶えて仕方なくなるところでした。
    それから終章、本当のラスト。
    そこも、見なくてよかった。
    思い返せばこの4巻はついに過去の三人が集まっていたのですね。
    死んでしまった大切な人も傍白でのみなんてもったいないと思っていましたが……
    今回も盛大にやられました。
    多崎先生ありがとうございました。
    季節の巡りのお話、ごちそうさまです!

  • 今までより軽めで、ということで書き始めたというシリーズです。1,2巻は独特の世界観に慣れていないせいもあって、設定がわからないまま読んでました。3,4巻になると世界観も理解できて話に集中できた気がします。
    確かに雑談も多めだし、犠牲が少ないので軽めでしたが、物語の根幹である人と人が対話する、言葉を紡ぐ部分はきちんと重みがありました。
    ちなみに、多崎さんの過去作で感じたやるせなさはあまり感じられなかったので、物足りなかったです。読後感が一番いいので良いはずなんですが、多崎さんに求めるのは軽さではなく重さなんだなと感じた作品でした。

  • トウロウの変わりぶりに驚く。イーオンとヤコウの論争に息詰まる。人々との交流を通じて一気に成長したシンの旅立ちが清々しい(シンがイーオンに礼を言うシーンにはグッときた)。

  • 伝説のシン音導師(イーオン)と兄弟子ザイオン音導師(ヤコウ)の最初で最後の音討議、面白かったです。
    でも、一番印象的だったのは、イーオンが弟子のシン少年に、自分の過去を語り、シン少年が真の楽土を出てひとり立ちする決意を固めるあたりです。
    そして音討議3日目、シン音導師の語る言葉が私の中にも心地よく響きました。

  • 統治者が、乗り込んできた。

    半分まで読んで、もう疲れた、というのが本音です。
    いや、面白かったのですが、何だかこう…疲れた、が
    先に来た感じです。
    楽しかった、というより、やり遂げた感いっぱいな。

  • 和風異世界ファンタジーシリーズの完結巻。といっても、「不思議」やら「いろんな能力」やらバトルが売りのシリーズではなく、「相手を説得する」というやたら地味なんだけどなぜか面白いシリーズでした。 今回は、音導師シンの過去や気持ちが明かされていくお話でした。伝えるこことや説得することのむずかしさと大切さが伝わる話ですが、現実でどのくらい活かされるのか……なかなか難しいよなー。

  • 40:多崎さんらしい、大らかな生命賛歌と緻密な世界設定が合わさった、とても清々しい細やかな物語でした。その分、「可見」とのかけあいシーンとか、コミカルな部分がちょっと浮いてるかなぁと思うけど、後半の音討議のシーンはすごくよかった。吹っ切れたようなイーオンも、トウロウも、シンもすごく可愛い。
    表紙がすごく(哀しいほどに)綺麗だったので、そういう結末を予測していたけど……うん、いい裏切られ方をしました!

  • 全四巻、最終巻。成長したシンが頼もしかった。
    生きることはすばらしい。

  • 最終巻。
    イオンとヤコウの楽土の存在を賭けた音討議。
    シン少年の成長と旅立ち。
    少ししんみりとしつつも柔らかい終わりでした。
    トウロウが多少不憫に思えるのですが(笑)、まあしょうがないですよね。
    楽土を出たシンとトウロウの物語もちょっと読んでみたいなあ、と思いました。

  • 別れの冬。

    最終巻。しみじみとできるラストだった。和む。
    イーオンの音討議で締めくくるわけですが、イーオンは伝説だから表に出ないのだと思っていたのでちょっと驚く。
    それにしても、ごはんがとてもおいしそう。

    前編通しでですが、せっかく和風なのに時々現代語が混ざるのがとても違和感ある…。

  • イーオンの過去が明かされ、彼女のこれまでの言動の意味がわかったと同時に、ストンと落ちてこないところもありました。とはいえ、緻密に張り巡らされた伏線や構成は鮮やか。再読したらまた印象がガラリと変わると思います。

  • 誰が誰で誰が誰になのか、いい感じにカオス。

  • 第5章終盤から先の流れは実に心地よい。
    そしてラストの旅立ちのシーンは泣きそうになった。

    多崎さんの作品の中ではコミカルな描写が多かったかな。
    それはそれ、面白かった。
    最終巻はカタルシスはあまりなかったけれども、登場人物の成長が見て取れて嬉しかった。

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著者プロフィール

2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。

「2023年 『レーエンデ国物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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