八八艦隊海戦譜 - 終戦篇 (C・Novels 55-82)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125013091

作品紹介・あらすじ

欧州にて劣勢が続く独軍は、科学技術力を結集し、新型兵器V2、さらに衝撃の最終兵器の開発に成功した。一方太平洋では、トラックから撤退し進退窮まる日本軍が、情報参謀・磯崎稔の提案によりパラオに全戦力を集結。「大和」「武蔵」に加え近代化改装を終えた「劔」「燕」含む劔型四隻で一撃講和に最後の望みをつなぐ。対する米軍は、ニューハンプシャー級を始めとする新鋭戦艦九隻と新型探知機「ウェザーマン」を投入し兵力で圧倒せんとする!著者作家生活20周年記念の戦記巨篇、ここに完結。

感想・レビュー・書評

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  • モンタナ級相当(というか、まま)のニューハンプシャー級登場!最終決戦へ

    (18インチじゃなくて16インチ3連装×4)なのは意外だった(補給問題を理由にしていたが、大艦巨砲主義の世界でその理屈はどこまで…とは思ったが)そりゃ、砲の口径だけが全てじゃないものの。そして、ドイツの東西に閃いた終局の光で戦争が終わるのだが、やはり欧州情勢が変化しないと日米間の戦争終わらんよなあ(^^;

  • パラオに侵攻する米艦隊。トラック、ラバウルから航空機搭乗員を引き上げ、46cm砲搭載戦艦6隻を揃えて迎え撃つ連合艦隊。多くの損害を出しながらも米軍を撃退。
    欧州ではフランス侵攻を開始した米英軍とドイツと戦端を開いたソ連軍。どうやってまとめるのかと思ったら、ドイツによる東西両戦線への原爆投下と日独同盟の破棄、ソ連崩壊とアメリカの原爆開発成功で終戦でした。前作よりも綺麗にまとめた感じでしょうか

  •  戦艦同士の戦いを軸に据えたこのシリーズもいよいよ最終巻。目次を眺めると「終局の光」、巻頭イラストは双発の爆撃機と大きな火球。否が応でも原子爆弾を想像してしまう。どこに落ちてしまうのかとハラハラしながら読み進めていったが、いざ艦隊決戦が始まるとそんなことは忘れて一気に読みきってしまった。

     お互いにこれが最後の戦いになるとわかった上での決戦は、まさに最終巻にふさわしい内容だった。アウトレンジからの砲撃でいきなり「霧島」が轟沈した時にはもはやこれまでかと思ったが、米軍の猛攻に耐え、傷つきながらも同航戦に持ち込み、「大和」「武蔵」そして劔型四隻が四六センチ砲を叩き込む展開は熱いものがあった。さらにこの決戦に航空機が割り込むことがなかったのも非常に素晴らしかった。

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著者プロフィール

横山信義
1958年生まれ。長野県出身。東京工業大学卒。本田技術研究所勤務の傍ら『鋼鉄のレヴァイアサン』で作家活動を開始。著書に『八八艦隊物語』『修羅の波濤』『修羅の戦野』『蒼海の尖兵』『海鳴り果つるとき』『砂塵燃ゆ』『ビッグY』『零の守護者』『戦艦「大和」最後の光芒』『擾乱の海』『南海蒼空戦記』『旭日、遥かなり』『不屈の海』『蒼洋の城塞』などシリーズ多数。

「2023年 『連合艦隊西進す6 北海のラグナロク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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