記号の知/メディアの知―日常生活批判のためのレッスン

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  • 東京大学出版会
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本棚登録 : 98
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130100946

作品紹介・あらすじ

テレビ、広告、アート、建築、都市、サイバースペース…メディアを通してつくりだされる私たちの世界の意味とは何か?ソシュールとパースを源流として展開した「記号の知」によって、身のまわりにみられる意味現象のメカニズムを解き明かし、それから自由になるための批判力の獲得を提唱する。

感想・レビュー・書評

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  • 学部1、2年のときに講義をとったところ講義の内容というよりは石田先生の頭がよさと知的な語り口を学ぶコマであることが判明。この本でもその頭のよさと語り口は全開で、教養を身につけることの魅力を実感することができるとともに、教養を身につけるとはどのようなことなのかの一端に触れることができる。すなわちセミオリテラシー(意味批判力)を備えることが求められており、意味がどういう仕組みや文脈によって生じるものなのかが様々な分野を取り上げて個別具体的に紹介されている。何かの知識体系を整理して伝える教科書ではなく、この本との対話を批判的に行うことで実践的に知を鍛える演習書であると捉えられる。欲望についてのレッスンは完全に痺れた。この本を読んで強く思うのは、世界を理解しようとするための言語学的、社会学的な力がセミオリテラシーだとすると、ここには認知心理学的なアプローチが足りないのではないか。せっかく記号や意味、メディアについてプリミティブな次元で論じているのだから、記号や意味をプリミティブな次元で扱っている人間側の認知の仕組みについての知見を取り込んでいくことでさらに説得的な議論になると思う。

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  • <授業用>

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著者プロフィール

1953年生まれ。2019年3月末まで、東京大学大学院総合文化研究科教授および同大学院情報学環教授。
著書に『新記号論』東浩紀と共著(ゲンロン、2019)、『大人のためのメディア論義』(ちくま新書、2016)、編著書に『デジタル・スタディーズ』全3巻(東京大学出版会、2015)他

「2019年 『談 no.115』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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