心理学研究法入門: 調査・実験から実践まで

制作 : 南風原 朝和 
  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130120357

作品紹介・あらすじ

本書は、卒業研究などで初めて心理学の研究に取り組むことになる学部学生から、研究者として本格的に心理学の研究に携わっていこうという大学院生まで視野に入れて、心理学の研究法を解説したものです。多様な研究法を、研究者が現実の世界とどのような形でかかわるかという観点から、「調査研究」、「実験研究」、「実践研究」という3本の柱を立てて整理し、そこに心理学研究法の新しい流れを積極的に取り入れる構成を考えました。

感想・レビュー・書評

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  • 2940円購入2006-03-00

  • 大学院生のころに読んだものを引っ張り出してきた。当時は今よりも視野が狭く,関係ないなと思っていたものがあった。今となってはそういう見方や捉え方があるかと参考になる。

  • 「コンパクトにまとまっている心理学入門書」(ただしターゲットは心理学専攻学部・心理学系大学院修士課程の学生)としては抜群だと思う.かゆいところに手が届きまくっている.さすがは大御所.心理学研究のコツが随所にちりばめられているので,博士課程の学生が基礎に立ち返るという意味で読むのもアリかと思う.

  • どの研究法を選択し、どこに注意すればよいか、実践的に書かれた良い入門書。私の研究はヒューマン・インターフェースのユーザビリティ調査だが、参考になる点が多々ある。質的調査(観察、面接、フィールドワーク)、量的調査がバランス良く配置され、様々な研究上の困難を回避するための工夫、改良の部分は目から鱗だった。ただ、この本はあくまで入門書であり、実践的だが、実用的ではないので、実際の研究にはメソッドを選んだ上で、さらに上級の文献に進む必要がある。

    気になった記述。
    ・研究の価値・・・情報的価値(意外性と確実性)、実用的価値(応用性)
    ・帰納的観察(法則の導出)と演繹的観察(法則の妥当性の検証)
    ・実験観察法では実験者が意図的に観察状況を「操作」するのに対して、自然観察法では観察者が意図的に観察状況を「選択」する。
    ・質的な分析は、データを解釈、分類、類型化、概念化などの作業から構成されている。
    ・質的アプローチ:帰納的。全体的視点。研究者の存在の影響の自覚。対象者の視点からの理解。研究者の視点の一時保留。
    ・サンプル数の選び方(P85)
    ・準実験における脅威(批判の観点):選択、履歴、測定、成熟
    ・研究計画:題目、目的と意義、方法、分析の見通し
    ・研究のセールスポイント:テーマの目の付け所、方法や分析の創意工夫、結果の面白さ、結果の解釈、理論的考察の深さ

  • 研究法の基礎はここから学びました。
    この著書で学んだことが大学院の研究計画書、修士論文へとつながったと思います。
    さすが東大出版

  • 心理学の研究方法として、量的研究から質的研究までの基礎がわかりやすくまとまっている。
    東大出版のすごさを知ったきっかけだと思う。

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