- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130150347
作品紹介・あらすじ
人間の可能性を問う美学にとって,人間の自己証示としての芸術を研究することはその本質的課題である.本巻では,音楽・演劇・美術のほか芸術の諸々のジャンルについての美学的芸術学的研究を行う.〈執筆者〉今道友信,国安洋,橋本典子,徳丸吉彦,森谷宇一,佐藤信夫,佐々木健一,河竹登志夫,西村清和,利光功,神林恒道,井上充夫,多木浩二,浅沼圭司
感想・レビュー・書評
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4巻は「芸術の諸相」。音楽や詩、演劇や絵画、建築・映像
など、それぞれの芸術分野についての美学を扱っている。
章ごとに著者が違うので、それぞれ印象・手触りが違うのは
これまでと同じ。舞踏の章が特に強烈な印象を残した。
出版から年月が経っていることもあり、さすがに映像芸術の
章は古さを感じたな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「講座美学」シリーズの第4巻で、音楽、絵画、演劇、建築といった芸術の諸ジャンルについての論文を収録しています。
「はじめに」でも書かれているように、かならずしも芸術学の立場から個別的な芸術のジャンルについて紹介している論文が中心ではなく、美学的な立場からの考察を含んでいるものが中心です。また、詩学や修辞学、舞踊、映像芸術などのテーマもあつかわれています。
「デザイン」の章を担当している多木浩二や、「映像芸術」の章を担当している浅沼圭司の論文では、それぞれの問題意識にもとづきつつ、記号学的な観点からの議論がなされています。両者とも、記号学的分析にとどまることなく、それを超えるような視点を示しており、興味深く読みました。ただ、その議論の前提となっている記号学的な分析の枠組みそのものが、多少古びてしまったのではないかという印象もあります。 -
芸術の諸相