理解とは何か (コレクション認知科学 2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130151528

作品紹介・あらすじ

「わかる」ことの原点を問い直す。エキサイティングな議論で理解研究の流れをつかむ。解題・人はどのようにして「他人の心」を理解するのかを新規収録。

感想・レビュー・書評

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  • 専門外なので難しい。けど面白さは十二分に伝わる。面白い。名著。
    地元図書館で借りた。購入したいが高いので中古が安くなるまで待つ。あとは借り直すつもり。

    普段何となく考えてることが、知見ある学者さんたちの論議になっているので不思議な感じがする。なので、かみくだいてみると、たいしたことないこと言っている部分も多々ある。
    具体的な実験内容が面白い。実験方法に趣向が凝らされていてすごい。特にミシンと赤子の実験。数週間前にちょっとミシン分解したんだけど、下糸あたりはいじんなかったからあとでやってみようかなと思った。もっと人を募って大々的な研究をしてもいいのでは?面白さを伝えれば、人は集まるのでは?と思った。
    アルファベットが抽象だ、という話も面白かった。私にとっては日本語こそ抽象だったなぁという記憶が蘇った(表現できる音がアルファベットのほうが多かったため)。

    このように研究内容を本にしてくれると論文より入手しやすくわかりやすくなってくれて助かる。説明してくれた以上の説明は読めないが、それでも導入には役立つ。

    前半は難しかった。
    分数の図示とか、一度見たことがあれば一生描けると思うが見たことなかったのですっごい画期的だとおもった。一瞬で約分というものを理解できる、すごい図だ。こういう分かりやすい図示ができるようになりたいと思って本書を手に取ったので、すごく嬉しかった。(この部分だけどつきつめている本を絶賛探し中)
    ベキタイルがどうやるのか全然分からなかった。あとで調べる。

    英単語での説明は英語圏以外でなるべくしないようにすべきだと思う。理解してもらえらない説明に意味はないのだし、そこに一番伝えたい核はないのだから、無意味に難しくする必要はない。

  • わかるということがわかっていなかった、とわかる一冊。

  • 理解は行動だなどとは決して言わなかった。
    理解は知覚や記憶の発展だとも言わなかった。

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著者プロフィール

1936年東京生まれ。科学史家、科学哲学者。東京大学教養学部卒業、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学教養学部教授、同先端科学技術研究センター長、国際基督教大学教養学部教授、東洋英和女学院大学学長などを歴任。東京大学名誉教授、国際基督教大学名誉教授。『ペスト大流行』『コロナ後の世界を生きる』(ともに岩波新書)、『科学の現代を問う』(講談社現代新書)、『あらためて教養とは』(新潮文庫)、『人間にとって科学とは何か』(新潮選書)、『死ねない時代の哲学』(文春新書)など著書多数。

「2022年 『「専門家」とは誰か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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