20世紀の東アジア史

制作 : 田中明彦  川島真 
  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (1056ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130203098

作品紹介・あらすじ

世界でいまや最も繁栄している地域の一つである東アジア.安定と繁栄が生み出された歴史的要因・背景を,各国史的に概観するだけでなく,国際関係をキーワードに,第一線の執筆陣が明らかにし,新たな視点でまとめる東アジア史の決定版.【全3冊/函入/分売不可】

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  •  豪華執筆陣の論文集で、バラ売り不可の3冊組。国際関係を扱う第1巻では、国際政治学者と地域専門家のバランスがいい。細谷がいう帝国主義などの欧州の視点、田中がいう冷戦の視点、いずれも各国史の横串として重要だ。ほか、19世紀史を論じる川島は「西洋の衝撃」を絶対視せず、多様性や一定の連続性も指摘しているのが新鮮だった。
     第2・3巻は国家建設の観点を重視した東・東南アジアの各国・地域史。そもそも20世紀に成立した国家が大半で多民族国家も多いため、日本はさておき、通史がそのまま国家建設史にもなっている。東アジアでは、国(国家・党・軍)の統治が基層社会に浸透していく中。「香港大の独自性」を構築していく香港。2.28事件から90年代の民主化までがそのまま外来者の現地化と統合のプロセスとなる台湾。朝鮮王朝、日本の植民地、米軍政の3者の影響からなる「ハイブリッド国家」として出発した韓国。
     東南アジアでは国ごとの違いが大きい。国家建設の主体が人(政治家と専門家)の比、国家やエリートの星と馬。分裂の危機を克服し続けてきた印尼。ハビビの政治改革は本論文では高く評価されている。ドイモイ開始後、対外的には対話と協調路線だが、体内的には武断主義的アプローチが存続する越。独立後3回の体制変換がそれぞれ「国家建設の試み」の挫折と評される緬。中国系などを含め「タイ人」の均質化、国民統合が成功したかに見えた後、社会階層による対立が顕在化している泰。

  • 東2法経図・6F開架:220.7A/N73n/3/K

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