天皇・天皇制をよむ

制作 : 歴史科学協議会 
  • 東京大学出版会
3.50
  • (0)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130230544

作品紹介・あらすじ

天皇を知り、日本史がわかる。古代から現代まで、第一線の研究者が執筆する最新の歴史学研究に基づいた六八のテーマ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書は日本の歴史にそって、天皇制の発生,衰微,復古から現在までを、大きく5項目に分け,更に中項目をそれぞれの筆者がコンパクトに2から4ページにわたり叙述したもの。◎通時代(天皇と天皇制ほか17項)◎古代(出雲神話ほか10項)◎中世(摂政と関白ほか10項)◎近世(信長と天皇ほかで10項)◎近現代(天皇の肖像ほか17項)まで。
     (かつて70年代に有斐閣からテーマ毎に、例えば<日本史の基礎知識>といったシリーズが出されていたが,あのスタイルを思い出すつくり)
     興味深い話題も多々あり,しかも最新の知見による叙述も的確で,世間一般から教育関係にも靖国派などが吹聴する俗説がしばしば見かけられるが,これは<天皇問題>をどう考えたら好いかを、改めて歴史的にも現代的にも整理することが出来る一冊。

  •  古代から現代までの「天皇」に関するテーマ別歴史小論集。現在の歴史学界における天皇・天皇制・王権研究の大まかな成果を学ぶのに有用。マスメディアや政治による史実から乖離した言説の解毒剤の効果もある。ただし執筆者が40人以上とかなり多く、相互に矛盾する記述が少なくない(例えば「女帝」が「中継ぎ」なのか否か)のが注意を要する。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1967年4月、全国各地の自主的な歴史諸団体が結集して結成された協議団体(2008年に一般財団法人格を取得)。加盟組織は現在11団体。会誌『歴史評論』を年12回発行し、市民向けの講座やシンポジウムを開催するなど、歴史を学ぶすべての人に開かれた学会として活動している。

「2019年 『歴史科学の思想と運動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×