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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784130311588
感想・レビュー・書評
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日本法制史と西洋法制史との比較から始まり、ポストモダンの時代における法のあり方を模索しようとする試み。近代日本における西洋法の受容とその後の日本法の発展においても、「情」を重視し法的判断によって白黒をつけることを避けようとする思考が根強く残ってきたことを指摘し、それとの対比において西洋法制史を把握しようとする。ルーマンのシステム理論の枠組みに則りながら、西洋における近代法の発展は他のシステムとは機能的に分化された法システムが形成されていく過程であり、様々な事象を法システムにおいて有意味な事象として把握するために三段論法的法的思考が重視されてきたのだと著者は理解する。もっとも、そうした西洋近代特有の法システムも、法の適用によって紛争が処理されるという図式を維持し続けるだけでは、現代的な課題には対処できないと著者は考える。実定的な法システムを維持しつつそれをフレキシブルなものにしていくことが現代では要請されるが、それは日本的な、理屈を無視して感情を重視するという思考様式への回帰ではない。むしろ、そうした理屈を我々が駆使しながら新たな社会秩序について構想する思考が要請されるというのが、著者の立場である。
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