- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130320917
作品紹介・あらすじ
近代国家の誕生以来、統治機構としての国家と統治対象となる社会の間には、協調と反目、妥協と抵抗、抑圧と反乱など、さまざまな形の緊張関係が繰り返し展開され、それは政治発展と社会変容の中心的な力学を生み出してきた。本書は、そのような「国家と社会」の緊張関係を歴史的、理論的、体系的に分析し、現代日本の国家と社会の相剋をマクロ政治学的視座のなかで捉え直そうとするものである。
感想・レビュー・書評
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著者が責任編集を務める「現代政治学叢書」シリーズの第1巻で、国家と社会との関係を考察するためのさまざまな視点を紹介しています。
ホッブズやロックにはじまる社会契約説や、リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズムが鼎立する現代の政治思想についても触れられていますが、基本的には実証的な立場から議論が展開されています。日本や欧米のみならず、中国やアルゼンチン、ポーランドなどのケースを参照しながら政治の諸相を明らかにしており、興味をもって読むことができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
108円購入2017-12-09
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国家の介入はふつう、公共政策と呼ばれる。
ほとんどの国際関係で安全保障が国家の最重要の関心事となる。
国家が対外的に外国と競争しながら存続する以上、対外的な安全の確保は国内の秩序の維持に劣らず重要である。
公共政策は国家と社会の中で形成される。国家が介入の必要性を認めるときに公共政策が立案され、実施される。 -
参考文献リストがすごい。どんだけ読んでるんだろう…実例の出し方が独特。
細かいところに立ち入らずにそれらしき例を挙げて、この議論の流れに使えるんだよ!とアピールするあたりが猪口流か。
なんだか煙に巻かれたような気分がするんだな。
全体的にちょっと古くなってしまった感は否めないが、おそらく当時出た本の中ではベストなものだろう。 -
\105