戦後オランダの政治構造: ネオ・コーポラティズムと所得政策

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130362047

作品紹介・あらすじ

人口1600万人に満たない小国のオランダは、「多極共存民主主義」論やネオ・コーポラティズム、そして最近の「オランダ・モデル」に至るまで、政治学の研究材料の宝庫であり、オランダ政治の研究はヨーロッパ政治の理解に独自の貢献をなしうるものである。本書では、国家が一方的に社会を統制するのではなく、労使をはじめとする市民社会レベルの団体と国家が協同して政策を立案・執行していくネオ・コーポラティズムのあり方を示した。

感想・レビュー・書評

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  • オランダといえば、レイプハルトの多極共存民主主義が政治理論の分野では有名である。カイパーの神学的政治思想が現実政治において、どのような形をとっていったか知ることができる。カイパー以前からも歴史的に寛容の国として有名なオランダだが、今日のモスリム人口の増加は大きなチャレンジであろう。寛容ははたして不寛容に対して寛容になれるのか。政治体制として寛容を考える上でのアポリアである。

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著者プロフィール

千葉大学大学院社会科学研究院教授(千葉大学災害治療学研究所兼務)

「2022年 『アフターコロナの公正社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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