経営学習論: 人材育成を科学する

著者 :
  • 東京大学出版会
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130402576

作品紹介・あらすじ

新入社員をいかに育成すればいいのか?いかなる経験を付与してマネジャーを育成するか?若手社員が育つ職場とはどのような特徴をもつか?中途採用の社員をいかに育成するか?組織外で開催される勉強会・交流会でいかに学ぶか?海外勤務における日本人マネジャーの適応と革新を促すものは何か?理論とデータに基づく人材育成の模索。戦略的な「人材育成の再構築」へ。グローバル化の進展や労働市場の流動化に対処する、日本企業の新たな人材育成のあり方を模索し、海外でも活躍できる日本人マネジャーの適応と革新を展望する。

感想・レビュー・書評

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  • 大学ゼミナール事後参考書籍です。

  • 学術本です。少し手強い。

  • 1つのジャンルを勉強する時には、著者の職業はいろいろになるように本を選んでいるが、学者の述べることにはエビデンスがちゃんと示されているのだということに改めて気づいた。評論家や実務家は持論で押し切っちゃえるから、エビデンスない本もたくさんあるし、学者の本でも初心者向けには結論だけ書いてあったりするからね。

    経営学習論
    企業・組織に関係する人々の学習を取り扱う学際的研究の総称
    1)組織社会化
    組織に新規参入時に組織で仕事をするのに必要となるような知識・技能・信念を獲得させ、組織適応を果たすプロセス
    2)経験学習
    業務経験を積み重ね、それを内省し、出来事をスキーマ化することで熟達を果たすこと
    3)職場学習
    職場において、人が仕事に従事し経験を深める中で、他者、人工物との相互作用によって生起する学習のこと
    4)組織再社会化
    前所属組織を去った個人が、新組織の一員となるために、新組織の規範・価値・行動様式を受け入れ、職務遂行に必要な技能を獲得し、新組織に適応していく過程
    5)越境学習
    個人が所属する組織の境界を往還しつつ、自分の仕事・業務に関連する内容について学習・内省すること

  • 中原氏の企業内人材育成に関する単著。組織経営における有効な人材開発・人材育成施策を理論的に考察するに当たって、アンケート調査による実証データを使っているところが判りやすく、「なるほど」と思うことも多い。
    「経験学習の実態」、「組織においてOJT要因が果たす役割」、「職場学習」などのテーマに実証分析の結果が示されていて、リアリティを感じられたのが印象的でした。

  • 人材育成を科学する、というのが副題。あとがきで著者は、人材育成・人材開発に関する新たな知をうみだすためのラフな地図と述べています。今一つ主題が理解できなかったけど、3章のオージェーティーに関する分析は興味深かった。

  • 企業内人材育成入門、リフレクティブ・マネージャー、職場学習論と著作を読んできたが、本書では過去の著作も含めた、経営のなかでの人材育成の鳥瞰図を描こうとしている。
    企業・組織経営の裏面が人材育成であり、人材育成の裏面が企業・組織経営であること、経営・組織の言説空間において圧倒的な周辺的立場から働く人の成長・学習の重要性を叫び続けることが自らの役割、とするあとがきの言葉が印象に残った。さらなる研究に大いに期待。

  • 研修で人材育成をテーマにグループワークを行うことになったこともあり、勉強のためにと思って、少し高かったけれど思い切って購入した。人材育成という曖昧な?テーマであり、従来あまり興味のある分野ではなかったものの、本書を読んでその態度を改めようと思った。素人目に見ても、フレームワークがあり、しっかりと”社会科学”をしていると感じる(ふと、学生の時に学んだ産業組織論や競争戦略論を思い出した)。特に人材育成面において人事施策を考えていく上でも、その理論的根拠としても十分に耐えられる可能性があるのではないか(また学際分野であり、今後の発展の可能性を感じる)。僕はこの分野にはとことん興味がなかったため他の類書を読んでみないと本書を何とも位置付けられないところがあるが、入門として(足掛かりとして)の刺激は十分に受けた。とりあえず他の著書も読んでみたい。

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著者プロフィール

立教大学経営学部教授

「2020年 『サーベイフィードバック入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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