サービソロジーへの招待: 価値共創によるサービス・イノベーション
- 東京大学出版会 (2017年6月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130421454
作品紹介・あらすじ
世界のサービス経済化において,サービス産業をどう革新するか.医療,介護,技能教育,観光,日本型クリエイティブ……生産性の向上や付加価値の増大をめざして,科学・工学的アプローチ,そしてマネジメントやデザイン(設計)も包摂した,サービスに関する総合的な研究の入門.
感想・レビュー・書評
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【三葛館一般 673||MU】
サービス学(serviceology)は21世紀に入って誕生した新しい研究分野です。文系理系を問わずその最新研究事例が紹介されています。提供者と利用者が双方向的に享受できる価値を生み出す「価値共創(value co-creation)とは―。
第2部第5章では、介護現場における価値共創について考えます。介護現場においては被介護者が一方的にサービスを享受するケースが一般的です。そこで、本章ではサービス提供者(介護者)側の「気づき」に着目。気づきを誘発することでスキルや評価の向上というフィードバックの増減を測定、介助者の価値享受とみなすことができるか、について考察しています。
近年、介護現場の人手不足は深刻な課題です。超高齢化社会において、介護者側が受け取る価値を創造し高めることは、将来の安定的な人材確保にとって不可欠ではないでしょうか。
目次--------------------------------------------------
第1部 サービソロジーとは何か
1.サービス学とサービソロジー
2.サービソロジーとサービス価値共創フレームワーク
第2部 価値共創とサービソロジー
3.提供者と利用者の「やりとり」による価値共創
4.サービスの「便益」と顧客満足
5.「気づき」に基づくサービス提供者間の価値共創
6.eラーニングを通した「経験価値」の共創
7.サービス共創価値の「測定尺度」をつくる
8.サービソロジーは何をもたらすか
第3部 イノベーションとサービソロジー
9.サービスを「設計する」とはどういうことか
10.サービソロジーで「経営する」
11.サービソロジーと「技術革新」
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(ゆず)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=89636詳細をみるコメント0件をすべて表示