障害学: 理論形成と射程

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130511278

作品紹介・あらすじ

障害とは個人ではなく社会に存在する。「障害の社会モデル」、ディスアビリティとインペアメント、障害者運動の歴史、障害理論をめぐる論争と日本における展開-長い運動と思索のなかから生み出された障害学とは、どのような思想と実践なのか。障害学の思想を学ぶ人のための書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 障害学を学ぶバイブル。何回も読み返す必要あり。

  • 明快で分かりやすかった。
    障害の社会モデルへの批判の応答や、具体的な深化。障害を個人の問題としてしまうのではなく、社会をごく狭い範囲に限定してしまうのではなく、障害の問題を社会の問題として改善を要求することの重要性。それも、具体的な制度に即して、というような話か。社会モデルに対する文化モデル、として置き換えられてしまうのではなく、社会モデルの発展的継承の一路線としての文化モデル。

    アメリカでは公民権運動の一部として障害問題の解決を目指されていた。障害はスティグマというような扱いに近くなっていた。

    日本での障害者問題にとって、家族問題は確かに重要であるが、家族問題に注目しすぎてしまうと障害へとフィードバックしなくなってしまうという話も面白かった。

  • このへんからはじめます

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著者プロフィール

1956年、東京都生まれ。
ロンドン大学(LSE)大学院社会政策研究科博士課程修了。Ph.D.現在、関西大学社会学部教授。
主な著書に『先進諸国の社会保障1イギリス』(共著、東京大学出版会、1999年)、『障害学の主張』(共著、明石書店、2002年)ほか。

「2008年 『ディスアビリティ・スタディーズ【オンデマンド版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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