人類生態学

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130523004

作品紹介・あらすじ

医学・地理学・社会学などさまざまな分野と深い関連をもつ人類生態学は,環境問題や人口問題などの理解に不可欠な基礎学問である.本書では今日的なトピックスや最新のデータも取り入れつつ,基本をていねいに解説.初学者のテキストとしても最適である.

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  • ※2012年には第二版。

    【書誌情報】
    著者:大塚柳太郎 [おおつか・りゅうたろう] (1945-) 
    著者:河辺俊雄[かわべ・としお] (1950-) 
    著者:高坂宏一[たかさか・こういち] (1952-) 
    著者:渡辺知保[わたなべ・ちほ] (1955-) 
    著者:阿部 卓[あべ・たく] (1965-) 

    定価 2,000円+税
    出版日 2002/03/20
    ISBN 9784130523004
    版型 A5
    頁数 240
    在庫 絶版

    医学・地理学・社会学などさまざまな分野と深い関連をもつ人類生態学は,環境問題や人口問題などの理解に不可欠な基礎学問である.本書では今日的なトピックスや最新のデータも取り入れつつ,基本をていねいに解説.初学者のテキストとしても最適である.
    http://www.utp.or.jp/smp/book/b301365.html

    【目次】
    はじめに [iii]
    単位・略称の説明 [iv]
    目次 [v-vii]

    序章 001
    01 人類生態学とその系譜 001
    02 適応概念をめぐって 004
    トピックス1 フィールドワーク論 008


      I 生態系のなかの人間 009

    1章 生態系と人類の特性 010
    1.1 生物と環境との関係 10
    1.2 生態系の構造 12
    1.3 生態系におけるヒトの特殊性 14
    1.4 多様な環境と周期性 15

    2章 人類の起源と進化 020
    2.1 地球環境と人類の進化 20
    2.2 森林環境へ――霊長類の適応 20
    2.3 森林から乾燥地へ――猿人の適応 21
    2.4 多様な自然環境へ――原人の適応 27
    2.5 氷期の影響――旧人の適応 28
    2.6 新人による文化的適応 31
    トピックス2 イヴ仮説 33
    トピックス3 日本人の起源 34

    3章 生存様式の変化と多様化 036
    3.1 農耕と家畜飼育の開始 36
    3.2 多様な農耕文化 37
    3.3 地球全域への移住・拡散 39
    3.4 生存様式の多様化 41
    トピックス4 遺伝子‐文化共進化 46

    4章 生業と社会 048
    4.1 人間の社会 48
    4.2 婚姻システムと家族 50
    4.3 出自集団 52
    4.4 分業と協業 53
    4.5 分配と消費 55
    4.6 生業パターンと社会 57

    トピックス5 人種と民族 60
    トピックス6 文化と文明 62


      II 人間の生存と健康 063

    5章 身体とその機能 064
    5.1 多様な身体適応 64
    5.2 日照への適応 64
    5.3 気温・湿度への適応 68
    5.4 高地適応 70
    5.5 ヒトの成長パターン 71
    5.6 成長の多様性と時代変化 73
    5.7 ヒトの加齢 75
    トピックス7 体格指数 77
    トピックス8 DNA・染色体・ゲノム 78

    6章 行動の生態学 080
    6.1 行動と活動 80
    6.2 行動の把握 81
    6.3 エネルギー収支 85
    6.4 行動の周期性 87
    6.5 性差・年齢差と個人差 89

    7章 栄養と健康 092
    7.1 栄養とは 92
    7.2 栄養所要量・必要量と栄養適応 93
    7.3 食物のレパートリー 97
    7.4 食物・栄養に関連する疾患 101
    7.5 栄養状態の評価 104
    トピックス9 食物加工技術――アンデス高地のジャガイモ加工 106
    トピックス10 宿主の栄養条件がウイルスを変える 108

    8章 病気の生態学 109
    8.1 過去に蔓延した病気 109
    8.2 結核とマラリア 111
    8.3 近代化と生活習慣病 115
    8.4 近年の感染症の動向 118
    トピックス 11 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)とその由来 121
    トピックス12 プリオン病 123


      III 人口からみた人間 125

    9章 長期的な人口変化 126
    9.1 生存様式と人口 126
    9.2 人口転換と人口の急増 129
    9.3 途上国における人口転換 131
    9.4 現在と将来の人口 132
    トピックス13 r戦略者とK戦略者――ヒトは K戦略者か 135

    10章 人口指標と集団の適応 137
    10.1 人口の把握 137
    10.2 人口の規模と変動 138
    10.3 出生にかんする指標 139
    10.4 死亡にかんする指標 143
    10.5 出生力の決定要因 147
    トピックス14 ハテライト――自然出生力集団 150

    11章 現代の人口問題 151
    11.1 人口問題とはなにか 151
    11.2 人口増加と出産抑制 151
    11.3 少子高齢化とその影響 154
    11.4 人口移動と都市化・産業化 158
    トピックス15 人口政策とリプロダクティブ・ヘルス 163


      IV 環境問題と人間 165

    12章 エネルギーと資源 166
    12.1 生態系からみたエネルギーと資源 166
    12.2 機械的エネルギーの利用 168
    12.3 エネルギー利用の変遷 170
    12.4 エネルギーと資源の将来 173
    12.5 環境への負荷 175

    13章 ライフスタイルと環境 173
    13.1 ライフスタイルと社会経済システム 176
    13.2 廃棄物にみられる特徴 177
    13.3 先進国と途上国 179
    13.4 環境思想の変遷 182
    トピックス16 異文化理解と国際協力 186


    14章 人為的環境の健康影響 187
    14.1 人為的環境としての化学物質汚染 187
    14.2 公害の時代 188
    14.3 現代の環境汚染 190
    14.4 金属による影響 191
    14.5 農薬による影響 193
    14.6 ダイオキシン類による影響 195
    14.7 内分泌かく乱物質による影響 197
    14.8 どのように化学物質とつきあうか 199
    トピックス17 ダイオキシン類,内分泌かく乱物質とリスク評価 201

    15章 地球環境問題と人類 203
    15.1 地球環境問題とはなにか 203
    15.2 酸性雨とオゾン層の破壊 205
    15.3 生態系の破壊 207
    15.4 地球温暖化 208
    15.5 解決の複雑さ 210
    トピックス18 生物多様性 212
    トピックス19 焼畑農耕と環境の持続性 214
    トピックス20 地球サミットと京都議定書 216


    参考文献 [218-219]
    索引 [220-229]
    著者略歴 [230]

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著者プロフィール

1945年群馬県生まれ。東京大学理学部卒業。同大学院理学系研究科修士課程修了。理学博士。国立環境研究所理事長を経て、現在、一般財団法人自然環境研究センター理事長。東京大学名誉教授。著書に『熱帯林の世界2 トーテムのすむ森』『ヒトはこうして増えてきた』編著に『講座地球に生きる3 資源への文化適応』『生活世界からみる新たな人間─環境系』共著に『地球人口100億の世紀』『人類生態学』など。

「2019年 『興亡の世界史 人類はどこへ行くのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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