ユビキタスでつくる情報社会基盤

著者 :
制作 : 坂村 健 
  • 東京大学出版会
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本棚登録 : 30
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130608008

感想・レビュー・書評

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  • ユビキタスコンピューティングについて、希望を持って書かれている。

    複数著者によるオムニバス形式であり、ユビキタスコンピューティングに肯定的な、幅広い者からの想いを知ることができる一方で、著述レベルの差が甚だしく、本にするレベルに至っていないものも存在する。

  • 必要な時に、必要な情報を得るために、「障該者」という言葉を使っていた。この人々には、有用であると思うものが多かった。視聴覚障該者にはすでに実証、検証されているものもありそうだ。食品を始めとする、流通では、実現し利用しているものがある。交通については?一部商品化されているのではないか?医療では本書で取り上げたのは別の進歩をとげている。ユビキタスで情報を利用するためには、情報は公開されていることが必要である。また、、ベスト・エフォート切れ目なく繋がること。ユビキタスを持ち込むことで、新たな、プライバシーやセキュリティ、メールが必要となることがある?

    フォークソノミー
    オントロギー

  • ユビキタス!!

  • 日本におけるユビキタスコンピューティングの第一人者である坂村先生が編集された本。ご自身のほか、実務で携わっている方々の文章が多く収録されている。そのため、本書は社会においてユビキタスがどのように役立っているのか、つまり、利用モデルを提示するような形でまとめられている。

    ただし、この分野の話は現在発展途上であるためか、とりあえずレポートを集めました感が漂う。実際、本書のうち、違う人が同じことを述べていて、内容が重複する部分がいくつかあった。とはいえ、成功談、失敗談が多く読めるのは良いと思う。まだまだこれからですね。

    特に興味深いと思った議論は、個人情報利用とプライバシー侵害を区別すべきだという議論。これは僕自身に新しいものの見方を与えてくれた議論で、情報サービスに対する考察の基本となるような気がする。

    他に障碍者支援プロジェクトの話はかなり読み応えがある.ユニバーサルデザインの思想が語られていて,障碍者支援のほかにも通用する考え方が語られている.その考え方とは,障碍者が障碍者たるゆえんは人と環境のミスマッチによるものである.それならば,障碍者のための技術ではなく,それを解消する一般技術(イネーブルウェア)を考えればよい,という発想である.

    また,盲学校教員のかたや障碍者スポーツ選手による文章も掲載されていて,障碍者の視点を理解を促すという点で,新鮮味を感じさせる本であると思う.

    さて、そのような本書であるが、「ユビキタスの哲学」という章が際立っている。それまでサラリーマンが電車の中で「ふーん」とうなづきながら息抜きに読むような内容であったのに、ここで本書の雰囲気は一変する。「情報とは?」「そもそも存在とは?」みたいな話のオンパレードなのだ。読んでみても理解できるかどうかは別としても、情報システムという即物的に見える仕組みは、実は抽象的な議論の裏づけによって成り立っていることを知るには良い機会になると思う。

    今後、世の中はユビキタスコンピューティングに向かうだろうから、予習がてらに読んでみてはいかがでしょうか。

  • 実証実験の結果の集大成として大変面白い、しかし逆に文章としてこなれていないので読みにくい面もある。坂村先生の意見は、枝葉を完全に分けて書かれているので、とても読みやすい。適度に技術的であり実験の成果が良く見えて面白い

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著者プロフィール

東京大学大学院 情報学環 教授・工学博士
コンピュータアーキテクト(電脳建築家)。
IoTの原型となるオープンなコンピュータアーキテクチャ「TRONプロジェクト」を1984 年に開始。カメラ、モバイル端末、家電などの組込みOSとして世界中で多数利用されている。さらに家具、住宅、ミュージアム、ビル、都市などへの広範囲なデザイン展開を行っている。
2002年よりYRP ユビキタス・ネットワーキング研究所長を兼任。2009年より東京大学大学院情報学環 ユビキタス情報社会基盤研究センターセンター長を兼任。
2017年4月から東洋大学情報連携学部INIAD学部長就任予定。
IEEE Life Fellow, IEEE CS Golden Core Member。2003年紫綬褒章、2006年日本学士院賞、2015年ITU150周年賞受賞。


「2016年 『オープンIoT―考え方と実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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