物理学序論としての 力学 (基礎物理学1)

著者 :
  • 東京大学出版会
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130620710

作品紹介・あらすじ

力学を通して物理学の姿を紹介.多くの実験データをもとに経験数理科学としての物理学を活きいきと描くことに努め,力学のつくられてゆく歴史的過程を教材として積極的にとり入れた.研究者を志す人々にとって教科書としては勿論のこと自習書としても最適.

感想・レビュー・書評

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  • この本の良さは「はしがき」を読めば分かる。そこからは物理学に対する誠意や教育者としての使命感がにじみでてくる。例えば、力学に課せられる特別な役割を語る文章はどこか名文のにおいがする。
     タイトルが示す通り物理学の教科書であるが、理工系にだけ推薦するものではない。経験数理科学としての物理学のココロが丁寧に書かれたこの本は、文理の隔たりとは無縁だ。目先の進級を目的にした本と一線を画する。だから純粋に面白い。
      彗星の名前になったハレーの物語を読んだ後、夜空の向こうにある星を眺めるその気持ちが変化するのは私だけではないだろう。

    (九州大学 学部生)

  • 学部の力学授業にて扱っていたので要所要所かじって読んではいたが院試前余裕を持って復習しようと端から端まで読み直した。(一度は全体理解するつもりで)

    力学についての説明(特に剛体)なんかは読み直すことで理解が深まり、実験データも多く研究者としての姿勢も学べるところは多かったように思う。
    ただそれよりも評価すべき点はやはりその文体だと思う。はしがきから既に僕の求めるカッコよさが詰まっており読み終わるまで飽きることがなかった。
    力学についての歴史の話や、また時折ある米マークの冗談も、どことなく知性を感じられて面白い。
    読んで良かった1冊。新物理入門好きな人は好きになると思う。

  • 定番教科書。

  • 良書

  • 「はしがき」からして著者の迸る熱意が感じられる。
    実際の実験データに基づいて議論が進められるので、臨場感たっぷり。歴史に関する記述も多いので、現在の力学がいかにして形成されてきたか、その一端が垣間見える。

  • 歴史のはなしとかがいっぱい載ってて楽しい。

  • 冒頭、物理の背景から始まる。
    イメージや意見が非常に多く、
    そこらへんの無味乾燥とした参考書とは違う。
    僕みたいな頭悪い子には良い本

  • 大学一年の一学期に読んだ本。
    最初で最後の、全読破した物理書。

    話の内容がニュートン力学っていうのもあるけど、初心者向けに書かれていてとてお読みやすいし、内容面白いです。

    あのときは物理が楽しかった・・・電磁気はまじで萎える。

  • 定価2400円から7割引

  • 学部指定の教科書。高校物理を終えたあとに読むのにレベル的に丁度いいのではないでしょうか。読んでいて飽きない作りにもなっていますし。ただし、これ一冊で力学を終えるのは少し危険かも。

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