連戦連敗

  • 東京大学出版会 (2001年9月3日発売)
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本 ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784130638043

感想・レビュー・書評

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  • 大学図書館で貸与、その後古本を購入。推薦本としてFY2019秋に紹介。

  • 建築家、安藤忠雄が当時教授を務めていた東京大学工学部建築学科での講義を元にまとめられた彼の建築論集。とはいっても、彼が実際に参加してきた数々の建築コンペティションをどう戦ってきたかがメインテーマとして語られる。

    そのコンペの多くはタイトル通り敗北に終わっているが、それぞれのコンペで何を考え、競争相手でありライバルである名建築家たちは何を考えていたのか、という点を本人の口から聞けるのは面白い。建築に興味がない人間だとしても、提示された要求仕様に対して、どのような思考プロセスで自らのプロポーザルのコンセプトを作り、それを形にしていくのかという点は、あらゆるプロポーザルに共通する学びがある。

  • ふむ

  • 実践叩き上げの人だったのか。
    研究の人でもある。
    どのようにコンペという土俵にあがれるようになったかの語りが聞きたかったかな。

  • この本のここがお気に入り

    「コンペで勝てなくてもアイデアは残る。実際コンペのときに発見した新たなコンセプトが、その後に別なかたちで立ち上がることもある」

  • だいぶ前に安藤さんの講演を聴いた時に買ってサインしてもらった本。また読み返してみた。
    この本は落選したコンペを主に振り返るという、普通ではない内容だが、負けても負けてもまた本気で次のコンペを闘うという姿勢に心を打たれる。
    安藤忠雄の作品を最初に体験したのは中学生の頃、京都のタイムズビルだった。その立体的な導線と、街の中にまた街があるような不思議な空間に感動した。また、他の作品もだが、その敷地の範囲を超越した空間的、時間的広がりを包含しているのも安藤忠雄の作品の魅力だと思う。
    この本ではそういう安藤忠雄の建築に対する哲学、他の建築家の作品や歴史的建築に対する安藤さんの視点を見ることができる。

  • 同シリーズ、「建築を語る」よりも、安藤さんの考える「建築」が語られているように思う。他の建築家やアーティストの紹介をしているところが一番興味深いというのもなんだか皮肉なものだが。

  • 連戦連敗。
    安藤さんのすごさを知りました。

  • 安藤忠夫、かく語りき。
    建築を造るなら、まず、実際に敷地を訪れて、互いの石を確認しあうところから始める。対話を、何度でも繰り返す。
    機能、経済、技術という現実的な諸条件によって定まる、
    予定調和的な建築に、建築家が介入することによって、現実とのずれが生じる。そのずれこそが、固有の差異となる。
    建築以前に、まず、社会を身体で理解してゆかねばなりません。
    敗退も辛いのですが、勝ったら勝ったで、別次元の闘いが待っている。
    連戦連敗であります。

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著者プロフィール

建築家。1941年生まれ。独学で建築を学ぶ。1969年安藤忠雄建築研究所設立。1997年東京大学教授。2003年同名誉教授。2005年同特別栄誉教授。2010年文化勲章を受章。日本建築学会賞、アルヴァ・アアルト賞、日本芸術院賞、プリツカー賞、高松宮殿下記念世界文化賞、アメリカ建築家協会(AIA)ゴールドメダル、国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル、イサム・ノグチ賞など受賞多数。

「2022年 『安藤忠雄の建築5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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