中世文学の展望 (復刊学術書)

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  • / ISBN・EAN: 9784130800334

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  • 中世文学の戦後歴史社会学派による研究の幕開けを告げる書。中世文学史上、『平家物語』を最高峰の作品として位置付けた。それまでの、仏教思想を「遅れた思想」とした近代主義の要素を克服し、反映論を視点とし、「平家」を時代の中で考察した。「原平家」を想定することにより、「平家」の成立に知識人の関与を認め、様々な説話が流入することによって、現在の『平家物語』(覺一本・流布本)が成立したと、「平家」研究の基礎を築いた。その後、書誌学的研究からの批判、説話論による批判を受けたが、氏の批評精神は高く評価されてよいだろう。

  • 永積安明氏の著作である。永積氏は中世文学の研究者として著名である。永積氏の研究は各作品を研究し、中世文学史を描こうとした点で高く評価されている。現在の研究状況からすると批判される箇所もあるが未だにその魅力を失っていない。中世文学を学びたい方にはおすすめである。他に『中世文学論』、『中世文学の成立』、『中世文学の可能性』などがある。あわせて読んでおきたい。

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著者プロフィール

1908年、山口県生まれ。1932年、東京大学文学部国文学科卒業。神戸大学教授、清泉女子大学教授などを歴任。1995年没
【主要著書】『中世文学の成立』(岩波書店、1963年)、『平家物語の構想』(岩波書店、1989年)、『軍記物語の世界』(岩波現代文庫、2002年)

「2022年 『平家物語を読む 古典文学の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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