日本美術の歴史

著者 :
  • 東京大学出版会
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本棚登録 : 566
感想 : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130820868

作品紹介・あらすじ

『奇想の系譜』から35年.岩佐又兵衛,狩野山雪,伊藤若冲,曾我蕭白,長澤芦雪,歌川国芳の「発見」を通して,日本美術の独創的なおもしろさ,新しさを論じた著者が,いま,縄文からマンガ・アニメまで,360枚の図版とともに日本美術の流れと特質を大胆に俯瞰する.書下し,オールカラー.装丁・横尾忠則.

感想・レビュー・書評

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  • 一冊で美術史を、ざっと勉強できて良かった。

  • 縄文土器から千と千尋の神隠しまで、日本美術の歴史を500ページ内に収めた労作。絵画だけでなく仏像や建築、装具もフルカラーで多数取り上げられてるので、適当にページをめくるだけでも楽しめる。通史としての観点も「かざり」「あそび」「アニミズム」の3点を軸として、時代の風潮がどのように推移していったのかを平易な文で論述してあり、教科書としての堅苦しさは感じさせない。興味深い指摘は多数あるが、中でも江戸時代の浮世絵は美術品としてでなく、都市の情報を伝えるメディアとしての役割があったのだという解説には唸らさせられた。

  • 縄文時代から現代( 2005年)までの日本美術の歴史を追った本。

    一冊でもりだくさんな内容を含むこの本、教科書としても使えるように配慮したとのことですが、そのせいなのか全体的に視点が細かくて記述が粗い印象です。
    本文の書かれ方が、作品に関しての意味を追うけれども個の作品として読むことが少なく、他の本の引用も結構あったりして、個人の著作としてよりも教科書としての記述が色濃い感じがします。
    個人的に美術史でいちばん肝心と思っている、思想の流れがわかりにくいのが残念。

    とはいえ正確さには念が入っており、土器、仏像、絵画、建築等々扱う作品の幅が広いし、図版は小さいけれどもカラーできれいだし、日本美術史の一貫した読み物自体が貴重ですので、手元にあれば何かのときに便利。かと思います。

    いやー。うーん。自分としては情報量や正確さよりか、もっと美術を学んできた人の人間くさい日本美術史が読みたいのですが。そんなのは美術史として NGなのかなあ。

  • 教科書です。
    が、面白過ぎて、推薦スタッフは発売イベント行ってサインまでもらってきてしまいました。
    範囲:縄文~横尾忠則・宮崎アニメ

  • 著者が楽しんで書いている気持ちが伝わって来るような本☆
    こういう本スキです。

    縄文時代から現代アート、アニメまで。

  • 一家に一冊あっても良いレベル。美術史に限らず日本史を学ぶ全ての人に。室町〜桃山のくだりがすごく好きだ。

  • 縄文から近現代までの美術品に関する詳細を掲載してあります。てか、日本の美術ってだいぶ昔から(縄文時代から)続いているのは驚きでした。
    高いですがこれから日本美術史を勉強する学生さんの参考書にもできますよ♪もちろん大仏等も美術史に掲載されてあります。

  • 言及されている作家や作品が全て図版で示されているわけではないところが読んでいてストレスになる。時代の流れを読み物としてまとめているというよりは、作者作品を時代に当て嵌めての説明がどんどん続いていくため読みやすいわけではない。まさにあとがきで示されているように「教科書」風だ。

    日本の土着の美意識に外部の文化が与えたもの、それを咀嚼して美意識を色々な方向に先鋭化していく、そんな過程が繰り返されていくと感じる。絵画の図版を見ていくと仏教画や中国からの影響を取り入れつつ江戸末期に円熟を迎えることを限られた作品の小さな図版からも感じることができる。その後の西洋美術の取り込みは必ずしもうまくいかなかったように見える。現代に至るアニメ、マンガの日本的な表現はどのようにつながってきているのか、江戸の頃の要素と映画的な動きの要素の組み合わせのように感じる。

  • ゴンブリッチやマクニールの歴史の捉え方を観た後だと、日本人にとっての、歴史、というものの貧弱さが、、、

    何故なんでしょうね
    既に眠い、、、
    年表にコメントをはさむ、という程度にしか歴史を語れないのか?

    まだ読み始めだけど。

    本の体裁も悪い。あの、劣悪な、日本の学校の教科書だよ、これじゃ

    最初の方があれだったけど、文明以降は面白い

    30にして初めてまともに日本美術史に手を触れる 
    縄文、弥生、古墳、飛鳥、奈良、平安、藤原、院政、鎌倉、南北朝、室町、戦国、安土桃山、江戸、明治、戦争、戦後
    土着、儒教、仏教、神道、キリスト教
    奈良仏教、真言宗、天台宗、浄土系、日蓮宗、禅宗
    随、唐、宋、元、明、清

    高校までの歴史の授業でどうして勉強した筈のことが無駄になってるのか、悔やまれる。良い先生を持つべきで。今はまだ基礎の勉強中。
    次はブルーノ・タウト その次は日本書紀 土偶、風姿花伝、円空、芭蕉、網野善彦、、、と本が山積みで、しかも、全部、ほぼ基本の書です、、
    そのあとにホメロスやダンテが積んであって、、、

    本当は10代のとき、学校で習ってしかるべきな勉強を自分に課してます

    国際化したいなら、英語じゃなくて、古事記や縄文土器から始まる歴史や、ギリシャローマを知らないといけない。じゃないと、そのおぼえた肝心の英語で、何を話すんだ?って話で。
    だから、そのあたりが日本の教育が間違ってるわけで、そのせいで30にもなって基礎勉強からやり直すはめになってる。
    まあ、勝手にやっとるだけだけど。

  • 日本で生まれ育ちながら、日本の文化のことをあまり理解しないまま、ここまで過ごしてしまったなあと反省しています。

    数年前から美術館に鑑賞に行くようになったのですが、最初は西洋美術を中心に鑑賞していました。
    しかし回を重ねるにつれて、日本美術に興味が湧き、鑑賞する機会が増えてきました。

    それぞれの展示会では、添えられている説明文を読むなりして理解したつもりになっているのですが、時代背景やそれまでの美術との違いなど、“日本美術の流れ”というものを知りたいなあと、思っていました。
    アート関連の書籍が多く販売されているGINZA SIX蔦屋書店を散策していたところ、そんな思いに応えてくれそうなこの本をみつけたので、読んでみることにしました。

    著者は、美術史について長年、教鞭をとり、大学教授や美術館館長などを歴任してきたこの道の専門家。
    ただし専門は室町時代の美術ということで、自らの知識の幅を広げるために、本書を執筆したとのこと。

    縄文時代から始まり、時代を区切って、日本の美術の流れを解説しています。
    各時代の美術の特徴というものを、著者なりの視点で完結に解説しているので、全体的に「頭に入りやすいなあ」と、感じました。

    特に江戸時代以前の部分に興味があったのですが、疑問に感じていたことをいくつか、解決してもらえました。
    先に関連書を読んだ西洋美術史と照らし合わせると、日本の美術というものは写実性よりも物語性に、重きを置かれて発展してきたのかなあと受取りました。

    図版も多く掲載されていて、「書斎の美術鑑賞」という気分も、味わえました。
    今後も手元に置いて、美術鑑賞に行く際の“予習/復習”に使いたい、一冊です。

    『知識ゼロからの西洋絵画史入門』山田五郎
    https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4344902262
     
     .

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著者プロフィール

東京大学名誉教授/多摩美術大学名誉教授

「2021年 『日本美術の歴史 補訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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