- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130821308
作品紹介・あらすじ
カズオ・イシグロ、V・S・ナイポール、R・キプリング…など英文学の名作に即した実践トレーニング。東大駒場の「翻訳論」講議。
感想・レビュー・書評
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【書誌情報】
The Art of Translation
著者 : 斎藤兆史
ISBN:978-4-13-082130-8
発売日:2007年11月上旬
判型:A5, 200頁
文芸作品の翻訳はどのように行うか.V・S・ナイポール,カズオ・イシグロ,ヴァージニア・ウルフ…など,英文学の名作に即して翻訳の技術を解説,語学学習や文化的側面の関わりからも論じる.豊富な練習問題をこなしながら,自然に理解が深まる入門書.
<http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-082130-8.html>
【目次】
まえがき preface(2007年10月 斎藤兆史) [i-ii]
目次 [iii-v]
I 翻訳の技術
1 文脈を把握する 003
2 読者のことを考える 003
3 自然な日本語を使用する 015
4 単語や品詞を組み換える 023
5 意味素・意味成分を組み換える 029
6 臨機応変に処理する 035
II 語学教育・学習における翻訳
7 辞書を活用する 047
8 構文を理解する 053
9 「声」を理解する 061
10 心理を理解する 069
11 文体を理解する 075
12 精読する 083
III 文学・文化理解のための翻訳
13 綿密に調べる 091
14 文学的素養を身につける 099
15 一般教養を身につける 105
16 テクスト間相互関連性 109
17 テーマ・モチーフ・象徴性 115
18 英語のなかの日本 123
IV 洋文翻訳の歴史と理論
19 江戸時代の洋文和訳 133
20 明治時代の文芸翻訳と翻案 139
21 ジャンル変換 145
22 メディア変換 153
23 翻訳理論 159
24 名訳鑑賞 163
日本の翻訳論の主要文献 [171-174]
EXERCISEの解答と解説 [175-180]
事項索引 [181-182]
人名索引 [183-184]
[COFFEE BREAK]
1 ピノキオを飲み込んだ怪物の正体 008
2 国造り神話(『古事記』の英訳1) 022
3 ヤマタノオロチはどんな怪物?(『古事記』の英訳2) 027
4 因幡の白兎の皮を剥いだ生き物(『古事記』の英訳3) 059
5 自分が書いた英文が訳せない?! 082
6 訳本の題名 121
7 日本から見た「アメリカン」は,本場では何? 130
8 子供の言語的想像力 137
9 古池や 池に飛び込む 蛙たち 152
10 文芸翻訳家を目指す人たちのために 158詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
練習問題に、よく見つけてきたなというような長ったらしい難解な文章が出てきて面白い。
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翻訳というものを深く考えさせられる本。実践タイプなので、翻訳に取り掛かるのにとても適した本です。文学を英語教育に取り入れたいと考えてる人にもオススメの本です。
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考え中。
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翻訳をしてみたい方にはいいかも。
具体的な例を挙げてあり、エクササイズもあるので実践的。
ただ基本的なことばかりで、初心者向け。 -
翻訳の手引書。
分かりやすくて面白い。章ごとに演習問題が付いているので、読んでて気分がだらけてこない。 -
少し読んで返却
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第Ⅱ部で「語学教育・学習としての翻訳」を論じた。最近の英語教育では、過去の文法・訳読中心の英語教育に対する過度の反動から、英語を日本語に訳してはいけないとの禁則が強迫観念となり、逆に無理のある教授法が提唱される傾向にある。その傾向に対する警告の意味で、英文和訳の効用を説いた。(著者「苦難の末に編み出した翻訳職人の作法」『UP』2008年02月号)
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2009年5月26日市立図書館で借りてたのを返却。
ちゃんと読めなかったので、もう一回借りて読む。