物語理論講義 (Liberal Arts)

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130830386

作品紹介・あらすじ

物語とは何か。物語は社会でどのように生きているか。うた、神話、昔話、古典文学をとらえ、アジアからの物語の方法を構築する。藤井物語論の集成。

感想・レビュー・書評

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  • 読解力不足で、ところどころ結論がよくわからない個所があったが、「そうだったのか!」と思わせられる点が非常に多く、語りの問題を考えるうえで重要な本だと思うので、ぜひ読み直したい。

  • 沖縄、アイヌ語文化圏も視野に入れつつ構想した物語理論。特に興味深いのは語りの人称。アイヌ語の言語事実をもとに物語人称=四人称を立てるなど刺激的な論。さらにゼロ人称、無人称まで行くと着いていくのが大変だが…。

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著者プロフィール

1942年(昭和17)、東京都文京区の生まれ。疎開先は奈良市内。その後、都杉並区に移る。東京大学文学部国文学科を卒業する。『物語文学成立史』(東京大学出版会、1987)、『源氏物語論』(岩波書店、2000、角川源義賞)、『平安物語叙述論』(東京大学出版会、2001)が物語三部作。詩作品書『地名は地面へ帰れ』(永井出版企画、1972)、詩集『乱暴な大洪水』(思潮社、1976)以下、詩作と研究・評論とが半ばする。1992〜93年、ニューヨークに滞在する。『湾岸戦争論』(河出書房新社、1994)、『言葉と戦争』(大月書店、2007、日本詩人クラブ詩界賞)、『非戦へ』(編集室水平線、2018)が戦争三部作。『水素よ、炉心露出の詩』(大月書店、2013)は副題「三月十一日のために」。2011.3.11のあと、『日本文学源流史』(青土社)、『〈うた〉起源考』(同、毎日出版文化賞)、『物語史の起動』(同)の三部作、『文法的詩学』(笠間書院)ほか古典文法論に打ち込む。沖縄文学論の『甦る詩学』(まろうど社)は伊波普猷賞。最近の詩集では『よく聞きなさい、すぐにここを出るのです。』(思潮社、2022)が読売文学賞、日本芸術院賞。『物語論』(講談社学術文庫、2022)、『日本近代詩語』(文化科学高等研究院出版局、2023)、『〈うた〉の空間、詩の時間』(三弥井書店、2023)は新しい。

「2024年 『増補新版 言葉と戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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