詩的思考のめざめ: 心と言葉にほんとうは起きていること

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  • 東京大学出版会
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130830645

作品紹介・あらすじ

名前をつける,数え上げる,恥じる,などの切り口から日常に詩のタネを探してみよう.萩原朔太郎,伊藤比呂美,谷川俊太郎といった教科書の詩人のここを読んでみよう.詩的な声に耳を澄ませば,私たちと世界の関係がちがったふうに見えてくる.言葉の感性を磨くレッスン.

感想・レビュー・書評

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  •  言葉が欲しいと思うとき、それは今までとちがう形でこの世と接しているとき。なんだかわからないものにうまい名づけができると嬉しい。名づけようとして失敗し、名づけられずに逸脱し、おかげで気づかなかったこの世の別の一面をみた。敏感になるとこの世の声が聞こえはじめる。列挙を繰り返し大声を叫び無言になるのはあまりに速すぎて置き去りにされるから。

    『放っておけば黙って静かに消えていくものをわざわざ表沙汰にし、問いを立てたり、じたばた騒いだり、声を荒げたりする。』59頁

  • 名付け、聞こえてくる、列挙による分節化、無言すれすれで黙る、いつもと違うは恥ずかしい(ギリギリまで悩んででてくる言葉)
    名詞の意味を読み込まない、時間と空間、私はどこにいるのか、はの呪術性と自分からの解放、詩を信じない詩人
    事務所にて謳う

  • 詩とは何なのか。詩はなぜ恥ずかしいのか。詩的思考や詩的表現がなぜ大切なのか。さまざまな領域のさまざまな文体を読みこなしていかなければならない仕事のなかで、しばしば激しく渇きを漢字、けれど思いがけず潤されたり癒されたりすることもある。言葉の豊かさを味わい、かみしめることの喜びに改めて気づく。それは次の、伝達にもつながっていく。著者の文章自体が平明でありながら、とても美しい。(宮地尚子)

  • 小説だけでなく詩も読み解ける阿部先生が格好いい。

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著者プロフィール

阿部 公彦
阿部公彦:東京大学大学院人文社会系研究科准教授

「2015年 『善意と悪意の英文学史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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