原始仏教 その思想と生活 (NHKブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140011119

感想・レビュー・書評

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  • ゴーダマ・ブッダの生涯がベースなので、第一結集前の話であり、経典整理されていない原始仏教の初期の話。よって、良くも悪くも宗教的ではなく、道徳倫理的な話が中心。ただし、整理されていない分、自己矛盾的な思想もあるような。

  • 中村元先生が、最初期の仏典に依り、誕生間もない原始仏教教団の思想と生活倫理を描き出すもの。仏教というものに対する見方が変わってきました。

  • ブッダブームがまだ去らないので、続けて借りてきて読んだ本。読みやすかったし、この作者さんのブッダへの愛をとても感じた。でもそのせいで、ブッダをちょっと美化しすぎな感じも受けた。最初に読んだ本の作者さんが、とても冷静だったので、比較してしまったのかもしれない。

  • 仏教の成り立ちと,仏教の初期の教えを淡々と解説した書籍。
    ゴーダマ・ブッダの悟り至る過程を記述した部分が胸を打つ。
    私は,「初期」であることに価値を見出さない。
    けれども,原始仏教と現代日本に伝わる大乗仏教とが確実につながっていることを確認できるのはとても興味深い。

  • 中村元先生の『原始仏教』。「これ」として具体的に示して見せることのできるいかなるものもアートマン(自己)ではないとし一切の価値を否定する、つまり我執を捨てるというニヒリズム。これ原始仏教思想の性格であると。そしてそこに、自己を統御し修養した上に実現される真実の自己。この自己への愛から展開される「同様に他の人々も自己は愛しい、ゆえに自己を愛するものは他人を害してはならない」という思想と実践。自己を見つめた末に社会性が獲得されるなんて素敵じゃないか。

  • 図書館で廃棄処分になったものをいただいた。修業には、街から遠すぎず、近すぎず、静かなところがよい。間違いない。

  • 原始仏教の思想体系が論理的にまとめられているので理解が深まります。

  • 3-2 宗教論

  • 自己以外の何ものをも自己とはみなさないことによって到達されるのである。それは他の面から考察すると現在において生きることなのである。

    原始仏教の思想はたしかにニヒリズムと呼ばれても良い一面の性格がある。しかしそれは自己をまともに凝視することにより自己以外の一切の価値を否定することを通じて真実の事故の実現を目指し社会性の獲得とともにやがて慈悲の実践に向かうことになったのである。

  • 日本で最も仏典に精通していたであろう
    偉大な仏教学者が書いた原始仏教の概説。

    キリスト教は聖書、儒教は四書を読めば、
    とりあえず基本は勉強出来た事になるが、
    仏典の数は膨大で、何を読んだら良いか分からない。
    仏教聖典という本があるにはあるのだが、
    原始仏典と大乗仏典が混じっていたりする。
    という訳で原始仏教を勉強するのに、
    大枠を理解するには適切な本じゃないかと思う。

    内容に関しては原始仏教の成り立ち、
    価値観や制度などが項目ごとに分けられており、
    基礎知識が無くても???にはならないはずである。

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著者プロフィール

水族館プロデューサー(R)。1956年三重県生まれ。鳥羽水族館を副館長で辞職し独立。新江の島水族館、サンシャイン水族館、北の大地の水族館のリニューアル、広島マリホ水族館新設などを手がけ、利用者起点のマーケティング理念と、斬新な「水塊」展示の開発により、いずれも奇跡的な集客増を成功させた。韓国および中国で手がけた水族館に加え、基本構想のみのプロデュースなどを合わせると10館以上をプロデュース。2019年現在国内の複数の水族館においてアドバイザーを務めるとともに、新たな水族館プロデュースに取りかかっている。北里大学の学芸員コースで展示学、東京コミュニケーションアート専門学校で名誉教育顧問として講義。著書は20冊を超え、近著に『水族館哲学 人生が変わる30館』(文春文庫)、『常識はずれの増客術』(講談社)など。


「2019年 『全館訪問取材 中村元の全国水族館ガイド 125』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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