日本人の顔 図像から文化を読む (NHKブックス 501)

  • 日本放送出版協会 (1986年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784140015018

感想・レビュー・書評

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  •  宗教思想史家である著者による「新しい日本文化論」だが、発行されたのが1986年。何しろこの本を手に入れたのが「知のワンダーランド」神保町の古本屋だからさもありなん。



     顔を見ると文化が見えてくるとは興味深い。「東京人の眼が怖くなっている」では、昭和五年、柳田国男が「明治大正史―世相篇」と言う本を書いた。そこで、東京人の眼が怖くなったと書いていると著者が紹介している。今は、どうなのかとふと思った。



     世界で有名な日本人の表情がある。それは微笑だ。謎めいていて何を考えているのかわからないモナリザのような微笑、「モナリザ・スマイル」だ。あの笑いは、薄気味悪い、軽蔑しているといったような誤解を招く。



     土偶と埴輪、優しい翁と怖い翁、オカメと般若、江戸時代の女の顔と貴族の顔など、様々な事例を挙げて説明している。



     著者が挙げている例を見ていくと、顔一つでいろいろなことが読み解けるだなあと思った。とはいっても刑事コロンボ並みの観察眼が必要だな。誰か21世紀番を書いてくれないかな。


     

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著者プロフィール

山折 哲雄(やまおり・てつお)
昭和6年サンフランシスコ生まれ。父は浄土真宗の海外布教使。震災の被災地岩手県花巻市で少年時代を送る。東北大学印度哲学科卒業。同大助教授を経て国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター所長などを歴任。むずかしいテーマを分かりやすく、かつ独得な視点から論じて読者を飽かさないユニークな宗教学者。専門の宗教学、思想史のほか、西行などの文学的テーマから美空ひばりまで、その関心とフィールドの広さは定評がある。『人間蓮如』『悪と往生』『ブッダは、なぜ子を捨てたか』『親鸞の浄土』など、著書は100冊を越える。

「2022年 『日本人の心と祈り 山折哲雄講演選集 CD版 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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