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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784140015704
みんなの感想まとめ
バロック音楽の魅力を、成立した時代の背景や神学、数学との関わりを通じて分かりやすく紹介している作品です。音楽史の流れをざっくりと掴むことができ、個別の曲に深入りする前に全体像を把握したい人に最適です。...
感想・レビュー・書評
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1988年4月から6月にかけて放送されたNHK市民大学講座「バロック音楽」のテキストをもとに、補筆した単行本。(p3を抜粋)
番組放送時のタイトルがそのまま、本書の章のタイトルになっている。つまり、下記の全12章は、全12回の放送タイトルでもある。
1.装いに真実を求めて -バロック音楽の始まり
2.音楽による祝祭 -オペラの誕生
3.この世における聖の開花 -宗教音楽の高揚
4.廃墟に流れる歌 -ドイツ音楽の目覚めと発展
5.歌うヴァイオリン -イタリアにおける器楽の興隆
6.大御代を輝かす楽の音 -フランス音楽の一世紀
7.趣味さまざま -国民様式の対立と和合
8.音楽を消費する先進国 -イギリスとヘンデル
9.神と人間に注ぐ愛 -バッハにみるバロック音楽の深まり
10.数を数える魂 -バロック音楽の思想
11.コーヒーを飲みながら、音楽を -十八世紀における音楽の市民化
12.現代に息づくバロック -受容史と今日的意義
通史には沿っているが、テーマを主体としてまとめている。
本書がNHKブックスから発行されたのは1989年で、版を重ねてきた。私が所有しているのは2007年発行の第18刷である。2020年には、ちくま学芸文庫で文庫化されている。書籍はすぐに品切れ・重版未定状態や絶版になるが、30年以上も現役というのは、需要があるということだ。つまり、世間的な評価もまた高いことが証明されているといえるだろう。
礒山雅氏の本はほとんど読んでいるが、本書はその出自もあり、より入門者向けとなっている。文体はほか著作と変わらない。どのような文体か。本書からもっとも重要と思われる箇所を引用しながらみよう。
このようにバロック音楽とは、言葉に即しながら強い感情表現を行うことをめざして、ルネサンス音楽の法則を打ち破って出現してきたものである。こうした志向、およびそれに由来する音楽語法は、その後、バッハとヘンデルの時代(十八世紀前半)まで受け継がれた。この間の音楽、主として十七世紀と十八世紀前半の音楽が「バロック音楽」と呼ばれる。(p25)
音楽学者らしい、やや硬めの文体である。まったくの門外漢だと難しく感じるかもしれないが、西洋音楽史の本を読んでいて、音楽史の流れをおおまかにつかんでいる人なら、興味深く読めるだろう。手軽にバロック音楽を知ることのできる類書に、『バロック音楽』 (皆川達夫/著)もあるが、本書の方がわかりやすい。そのため、入門者には本書の方がお勧めである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても分かりやすい。
いろんな作曲家の曲をやるものの、もう少し踏み込みたいと思っていたところで、意外な発見がいくつもあった。
それぞれの作曲家の繋がりや背景が考察されていてとても興味深い。 -
非常に分かりやすく、またそれでいて深いところまで考察していて、しかも楽しい。
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