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- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140016787
作品紹介・あらすじ
日本人のもつイギリス人についての一般的なイメージと、その奥に秘められた意外な側面。紳士的な振舞と偽善、フェアプレーと残虐性、とっつきにくさ、冷徹な表情と隠された陽気さ、自由と束縛等々。イギリス人の日常的な表と裏を鋭く観察し、それがなぜ生じたのか、歴史的背景を興味深いエピソードでたどる。長年、イギリスの裏文化に注目し、探ってきた著者ならではの好エッセー。
感想・レビュー・書評
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英文学専攻の大学教授が書いた30年前の書籍。
といっても日本人からみたイギリス人の不可解さは今も昔も一緒なのだと思わせてくれる。特によく出てくるのがイギリスの階級社会について。イギリスの指導者階級(貴族・ブルジョワ)はこの国において天空人であり、中産階級はそこに憧れを持ちステータスを感じる行動を取る。不動産を買う、実学と真逆のこと(古典など)を学ぶ、犬を飼うなど。
チャンスは階級に限らず平等にあるなんて考え方はさらさらない。だから自分の階級を永久に決定づけるようなタトゥーにも抵抗はない。言葉を変えれば、自分の置かれた位置を見て、生涯へのあきらめが早い。
イギリス人というと日本人からすればどこかしら憧れがあるものだが、著者の舌鋒は鋭い。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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