イエスとは誰か (NHKブックス 763)

  • 日本放送出版協会 (1996年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784140017630

みんなの感想まとめ

テーマは、初期キリスト教と新約聖書の深い理解を促す内容であり、多くの読者が新たな知識を得たことに感謝しています。特に、共観福音書の構成や、マルコ伝の位置づけに関する考察は、聖書の編纂過程に潜む権力闘争...

感想・レビュー・書評

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  • 新約聖書について多くをこの本から学んだ。
    その感謝を込めて星五つ。

    共観福音書は何故イエスに関する同じようなストーリーが4つも並んでいるのか疑問に思っていた。
    それが、初期キリスト教会の各セクトによるイエス理解を示すものであることを知った。

    一番古いマルコ伝が何故、マタイ伝よりも後に配置されているのか?
    そこには、セクト同士の対立があった。
    本当は、思想的に異質なマルコ伝を排除したかった。
    しかし、1番古く由緒あるマルコ伝を排除しきれなかったのだ。
    そのために行ったのが、サンドイッチ作戦。
    同じ思想を共有化するマタイ伝とルカ伝で、異質なマルコ伝をサンドイッチすることで、マルコ伝の異質性を薄めるという編集を行ったのだ。
    これが、新約聖書編集者の企図したことであったのだ。

    初期キリスト教の権力闘争が聖書編集に反映されていることは驚きだった。

  • ふむ

  • [ 内容 ]
    自由でおおらかな生き方をし、当時のユダヤ教やローマ帝国支配下の差別社会に激しく切りこんだイエス。
    『マルコによる福音書』を中心に、聖書を読み直し、生前のイエスの言行に注目することによって、新しいイエス像を描く。
    伝統的なキリスト教信仰を再検討し、「信じ込みの宗教」ではなく、「目覚めの宗教」として、著者自身の「生活の座」からイエスを捉え直す真摯な試み。

    [ 目次 ]
    序 イエス理解の前提(伝統的・正統的なイエス像;なぜイエスからキリスト教が?;生前のイエスの言行を中心にする思想;『マルコ』のイエスは、どこまでイエスか?)
    1 イエスとは誰か(1)―『マルコによる福音書』の批判的読解
    2 イエスとは誰か(2)―『マタイ』と『ルカ』から(敵を愛せ;幸いになるべき者たち;平等とは?;「救われる」とは?―イエスの場合)

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    [ 参考となる書評 ]

  • イエス・キリストに興味があり、キリスト教というものを胡散臭く感じている方が読むといいと思います。私もそのクチでしたが、この本を読んでから、実在した人間としてのイエスに魅力を感じるようになりました。

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