ファッションの20世紀 都市・消費・性 (NHKブックス 831)
- 日本放送出版協会 (1998年7月1日発売)
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感想 : 2件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784140018316
みんなの感想まとめ
20世紀のファッション史を通じて、近代資本主義と消費文化の関係を探求する本書は、ファッションがどのように市場に取り込まれ、反発し、再び市場を形成するかという複雑なダイナミクスを描き出しています。特に、...
感想・レビュー・書評
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18世紀後半のパリから、1980年代の日本におけるDCブランドの隆盛まで、20世紀のファッション史をたどりながら、近代資本主義という差異のシステムの運動の実相を解明している本です。
少し前から1980年代論が活況を呈していますが、『〈私〉探しゲーム』を執筆した上野千鶴子が小沢雅子の指摘を受けて、「階層分化型差別化」に代わって「横ナラビ差別化」の社会が実現したという意見を訂正したのはすでに旧聞に属することで、消費資本主義の自律的な運動という枠組みの中でファッションを論じるという本書の構図にはあまり新鮮さを感じられないように思います。
もっとも、20世紀のファッション史を簡潔に整理して見取り図を示すところに本書の意義があり、上のような指摘は「ないものねだり」に類するものだということは理解しているつもりですが、もう一歩踏み込んだ考察がほしかったように思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まぁ読むに苦労しない本ですかね。
内容は近代以降のファッションに関することについて。副題にある都市・消費・性が主なテーマですかね。
ファッション史の考察ということで単調さは否めませんが、ファッションが市場に絡み取られる事実を感じることができるでしょう。
差異=新さという考えのもと、市場(大衆社会)に反抗すること・ものが新たなカルチャーとして市民権を得始めると、今度はその文化の論理に沿って市場が形成される。つまり、市場への反発が市場のマジョリティになり、あらたな反発(マイノリティ)を生む原因になってしまうというジレンマがあることを著者は指摘しています。
またファッションの機能性・関係性・広告性についても言及しています。
ファッションに対する見方が厚みを増したものにはなりました。
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