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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784140018989
みんなの感想まとめ
英語を論理的に理解するための一冊で、特に中学校や高校で基礎を学んだ後の読者に向いています。内容は簡潔で、普通の文法書とは一線を画すアプローチが特徴です。歴史的経緯を交えながら文法事項を深く知ることがで...
感想・レビュー・書評
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英語史?比較言語学?が専門の著者による、英文法のまとめのような本。「中学校なり高等学校で一応英語の基礎を習得した読者用の英語書」で「基本から熟達までの橋渡しをする」(p.269)という目的で編まれた本。さらに、「TOEICとかTOEFLとか英検準1級以上に挑戦する人向け」だそう。
(ここから先は全くの主観なのでここから先は無視して下さい。自分用の感想メモ。)内容は普通だし、確かに例文には新聞記事とか「実用」的なものも含まれているが、この本が実用的、な感じはあまりない。ただの英文法の解説本。まともなことが書いてあるのでとても勉強になるが、これを勉強することで検定試験に合格するとかビジネスで役に立つとか、そういう道具的な有用性に直接結びつけようという著者の意図は全く分からないし、結びつかない。最も違和感を覚えるのは「本書に書いてあることを全部理解できれば、どんな英語に遭遇しても困ることはないと思います。」(p.269)という部分で、いやこれに当てはまらない英語はいくらでもあると思う(例えば今おれがこの本の後に読んでいる『英文法の素顔』という本に書いてあることとか)。調べると他に2冊、この人の本を過去におれは読んでいるが、なんかおれは良いこと書いてないので、この人と合わないんだろうなあ。英文法とか英語史とか、内容はおれの興味に当てはまっているけど、どうもおれはこの人が好きじゃないらしい。
何度も言うがこの人と相性が悪いだけで、英文法自体の話は面白いと思っているので、今回も勉強したところや気になったところのメモ。
まず英語の歴史はゲルマン民族のアングル族、サクソン族、ジュート族がブリテン島に移住しました、というところから始まるが、よくEnglandがアングル人の土地、というのは説明されるが、そもそもアングルとかサクソンって何、っていう話。「アングル人とはユトランド(Jutland)半島の付け根に住んでいた民族の総称で、その居住地域がシュレスヴィヒ地方で鉤形をしていたがゆえにAngle(鉤)族と称される。一説では漁業で生計をたてていたので、つまり、angle(釣りをする)からアングル族になったともいう。サクソン人とはハンブルクを中心とするエルベ川流域に住んでいたゲルマン人のことであるが、彼等は戦いに秀でていて『戦闘用の斧』(sax)を所有していたがゆえにサクソン(Saxon)人と称されている。」(pp.26-7)というのは知らなかった。
という小ネタ的な部分はむしろ少なくて、やっぱり英文法の話がメインだが、すごい「昭和の英文法」もちゃんと項目として載っているので、オジサンのやり直し英語感がある。例えばWould thatの仮定法を使った感嘆文がなぜか何回も(3回?)出てくるが、これはそんなに重要な文法なのか??( Would that he were here!, Would he were here!, Oh, that he were here! (pp.114-5), Would that I were a bird. (p.191), Would that I were young again. (p.246))。他にも「昭和の英文法」感漂う、項目がいくつかあって、個人的にはそういう部分を楽しんだ。疑問詞の強調と言えばin the worldとon earthが学校英語の定番だと思うが、the deuce, the dickensというのがあるらしい(p.261)。面白い。かと思えば急にdamnとかhellとか、そしてfの言葉まで使った例文が出てきて、「少々俗語すぎるきらいがあるので」(p.266)と断ってはいるが、ついていけない。
それはともかく、あと勉強になったのは「疑問詞+to不定詞」はbe to不定詞、というのが勉強になった。つまりI don't know what to do.はI don't know what I am to do.(p.133)ということ。あと見たことなかったのはp.149の She came of a Sunday. とか。aも去ることながら、of a Sundayで副詞的?副詞的と言えば「副詞的目的格」(p.169)の話があったが、学生の時に副詞的対格とか副詞的属格とかまとめて、結局忘れてしまう、というのを繰り返している。"You should paint it a thought brighter."(君は心持ち明るく描いた方がよい)(p.170)とかが面白いかなあ。ドリカムの女の人のドキュメンタリーでニューヨークのスタジオかなんかで現地の人に、音量?かなんかの調整で"Just a hair!"と言って、ほんの少しだけ音量を調整しろと言ってたのを思い出した。ofとして、「前置詞ofは『年齢』『色彩』『形状』『寸法』『有用性』等を表す語が保護となる場合にはしばしば省略される」(p.214)のof。They are (of) the same age.とかHe is (of) much help to her.とか。続けて前置詞の話だと、p.204の"He bought the book at five pounds."はforでも良いのか?「対価のfor」ってこれまで教えていただけに、atも良かったのか、みたいな。穴埋め問題とか作らないようにしないと。そういう意味ではThe sun rises in the east.でinは有名だけど、The wind blows in the east.はfrom the east(p.215)でも良い、というのは盲点かも。あと、問題に出したらよくないものとしては、感嘆文のあとのSVがVSになるかもしれない、ということで並べ替えとかの問題を出さないようにしたい。つまりWhat a poor man was I!(p.238)みたいな。逆に、p.220の神田弘慶という人の英文は英文解釈の問題にいいかなあ(ところで神田弘慶って誰?という感じで、文献の名前を書いておいてくれても…)。最後に、受動態の歴史、というのはたぶん勉強したとは思うけど、すっかり忘れていて、beに統一された結果、動作と状態が区別されなくなり、動作の時はget受動態を使って、というここまで良いが、状態の時はlieを使う、というのを知らなかった。"The tree lay uprooted by the sotrm.のようにlieを使う。また、remain, standも使われる。」(p.201)という部分が勉強になった。
昔はこんな本ばっかり読んでいたのに、最近久しぶりに読んだ本。今年は英文法の本を改めてまた色々読んで、知識をブラッシュアップしたいと思っている。(23/02/05)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
我らが寛次先生が書いた本。神が書いた本。
寛次は、学生にはあまりオススメじゃないようなことを言っていたけれど・・・。
英語という言語をちゃんと論理的に扱っています。
なんかこんなこと書いてると、また「死ね」って言われそう・・・。
とりあえず、先生に人間と認められるように英語を勉強します。 -
著者の専門でもあるが、
一般に英文法の例外として扱われている英文法などを
英語史的観点から、またドイツ語やオランダ語、フランス語など
英語と関係の深いヨーロッパ言語と比較することで説明する。
初学者向けではなく、ある程度英語を学んだ人向けの英文法解説書。 -
2007/10/23
「中学校なり高等学校一応英語の基礎を習得した読者用の英語書」(あとがきより)
英語の勉強を再開したい大学生〜社会人向け。英語好きな高校生とかも十分読めると思う。
普通の文法書と違い,内容が簡潔に詰まっているのでさらっと読めるところが良い。学校ではあまり出てこないような文法事項について,その用法の歴史的経緯も含めて知識を深めることが出来る。
学生時代に学んだ英文法の復習をさらっと終わらせたい人に適した本。
鈴木寛次の作品
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