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- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140019269
作品紹介・あらすじ
「青春」や「青年」という言葉は、どこか気恥ずかしいものになってしまった。しかし、近代社会では、「青春」や「青年」は輝かしい概念であった。文学青年が巷にあふれ、純文学が青年のバイブルのように読まれた。夏目漱石の『三四郎』、森鴎外の『青年』をはじめとして、青年を主人公とした近代小説が数多く生まれた。スタンダール、ドストエフスキー、カミュ、大江健三郎、村上春樹…自殺する青年や殺人を犯す青年を描いた小説を読み解き、近代社会にいかにして「青年」が誕生し、輝き、やがて輝きを失っていったのかを鋭く考察し、「青年」の正体に迫る力作評論。
感想・レビュー・書評
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実は、内容はさほど新しいとは言えない。しかし長く小説を読み込んできた、長く文学という営為に関わった人ならではの、味わい深い文章がところどころに見える。その滋味は作者が矢張り何よりも文学の力を信じていることから醸し出されるのだろう。
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