油絵を解剖する 修復から見た日本洋画史 (NHKブックス 932)

  • 日本放送出版協会 (2002年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784140019320

感想・レビュー・書評

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  • 近代日本以降の油絵の歴史を、絵画修復の側から材料や技法を軸として批判的に検討した本。いや、ホント批判的 (^^;) 絵画、というか美術全般(視覚芸術?)が苦手な俺でも分かりやすく読めた。

    ポイントは明治期の油絵における旧派/新派の対立を、絵具(=作品)の堅牢さの観点から捉え直した所だろうか。著者の主張は、材料の特性を無視した作品は作品として残らない(=物質的に崩壊する)ということだろうけど、ある意味至極明快で、その主犯?である新派及びその教育法を批判的に批評する。作風やその思想だけでなく、こういうことにこそ「評論」「研究」の重要性があると思う。

    ただ、明快な分、新派の考えはどうだったのかな?材料や技法に優れる旧派だとしても、作風や鑑賞の面は考慮しなくてもよいのか?などとも思う。この本と同じレベルで新派のことが書かれているものがあれば読んでみたいけれども… 苦手だから無理かな (^^;)

  • [ 内容 ]
    幕末・明治の激動期に、油絵という西洋のまなざしに出会った高橋由一ら先駆者たち。
    江戸の美意識を油絵の質感で表現しようという試みは、黒田清輝以降、現代に継承されたのか。
    絵画修復の現場から、油絵技法と絵具・画布等の材料に基づき日本人の絵画空間の捉え方や物の見方における問題点を指摘する、日本で初めての本格的な絵画評論。

    [ 目次 ]
    黒田清輝と高橋由一
    明治時代の油絵技法を探る
    不自由な画家たち
    日本人と油絵―西洋と日本の絵画空間〔ほか〕

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