日本語は進化する 情意表現から論理表現へ (NHKブックス 941)

  • 日本放送出版協会 (2002年5月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784140019412

みんなの感想まとめ

日本語の進化とその背景に迫る内容が魅力的で、言文一致や論理表現の関係に興味を引かれます。読者は、日本語の奥深さに気づき、単なる言語以上の文化や歴史が詰まっていることを実感しています。特に、二葉亭以外の...

感想・レビュー・書評

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  • 2016/05/20:読了
     言文一致と論理表現の関係。
     関心がある観点。

  • 今の日本語がこのような形になったのは僅か100数十年前。明治・大正時代。著者が言うように私たちの曽祖父、場合によっては祖父の時代には異なる日本語を書いていたというのは驚異です。明治初めのさまざまな文体に四分五裂していた言葉が、西洋語の翻訳を通して新しい言葉を創出し、また言文一致の口語文を生み出すことにより、本音と建前の乖離をかなり近づけ国民全体の知的レベル向上にも役だったことが、説得性があります。そして明確に分析を可能とする用語になっていくのは正に進化そのものだと思います。若い人たちの「超うめぇー」(非常に美味しい)や「ら抜き」言葉にもふれながら、男女言葉の接近など面白い視点からの日本語論は本当に楽しいです。(楽しいです、という表現そのものが新時代の言葉ですが)

  • [ 内容 ]
    私たちの「日本語」はどのようにして生みだされたのか?
    また、どのように変化しようとしているのか?
    明治初期、さまざまな文体に四分五裂していた日本語は、翻訳語の導入や言文一致などの努力を経て、中心的な文体を獲得する。
    借物の思考を強いる漢文訓読体や和語的情念から解放された日本語は、明晰で分析的な言語へと進化する。
    ここ百年の日本語の歩みを清新な視点でとらえ直し、敬語・男女言葉・翻訳語など多様な特質を論じながら、西洋語とは異なるその独自の論理性を探る、「日本語論」決定版。

    [ 目次 ]
    序章 「思考の身体」としての日本語
    第1章 分裂していた日本語―紋切り型の「文」と卑近な「言」
    第2章 翻訳が日本語を変えた―「周密文体」を求めて
    第3章 「思考する日本語」の誕生―統合される身体
    第4章 翻訳語の落とし穴―言霊が不幸をもたらす
    第5章 「蠱惑的」から「分析的」へ―精密化する日本語
    第6章 日本語固有の論理性を探る―西洋語は「演繹的」、日本語は「帰納的」

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ただいま途中まで購読中。
    日本語って、日本って、たぶんにきっと、僕らが思っているよりもすごいとこだ。

  • 前半の、言文一致までの流れだけを読む。
    どんだけしっちゃかめっちゃかだったのか。
    また、二葉亭以外の言文一致への取り組みも簡単にまとめてあって有用だった。

  • 日本語を使って考えて、伝えて。実はすごいことなんだって。

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著者プロフィール

1950年生まれ。中央大学理工学部教授。フランス文学・思想専攻。著書:『メルロ=ポンティと言語』、『20世紀言語学入門』、『日本語の復権』、『知の教科書 ソシュール』、『日本語を叱る!』、『メルロ=ポンティ 触発する思想』、『猟奇博物館へようこそ』ほか。訳書:ミシュレ『海』、ルピション『極限への航海』、プリエート『実践の記号学』(共訳)、メルロ=ポンティ『フッサール「幾何学の起源」講義』(共訳)、ドゥルーズ『哲学の教科書 ドゥルーズ初期』ほか。

「2015年 『知覚の本性 〈新装版〉 初期論文集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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