生命の星・エウロパ (NHKブックス)

著者 :
  • NHK出版
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140019924

作品紹介・あらすじ

1995年、ガリレオ探査機によって木星の第二衛星・エウロパ表面にあるリッジ、カオスなどの不思議な地形の詳細が明らかになった。これらの形成理論と精密な観測から、厚い氷の下には、海と火山活動があることが確実視されるようになった。著者は、生命は火山活動によって地中から湧出する科学物質と科学反応の「場」としての水があれば誕生できるという。深海・地底といった地球の極限環境微生物の研究成果から、光合成の不可能な太陽系の辺境に棲む生命の存在可能性を探る。地球生命からエウロパ、そして宇宙に普遍的な生命の姿を考察し、「生命とは何か」という問いに迫る野心的な試み。

感想・レビュー・書評

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  • この書籍は、木星のガリレオ衛星の一つ「エウロパ」と地球の生命について書かれています。

  • 太陽系の衛星大きい順
    ①ガニメデ(木)
    ②タイタン(土)
    ③カリスト(木)
    ④イオ(木)
    ⑤月(地)
    ⑥エウロパ(木)

  • 2004年刊行。著者は広島大学大学院生物圏科学研究科助教授。

     巨大ガス惑星・木星を周回する衛星エウロパ。
     もちろん、太陽からの距離は相当に離れており、氷に覆われた星であるが、木星の超重力による潮汐力のため、分厚い氷の下に海が広がっている可能性が示唆されている。
     その海の存在が生命を生む源となっているようだ。


     最近でこそ「そんなバカな」というような声はあまり聞かないが、光=命というイメージで捉えられていた故か、本書自体は驚きをもって迎えられたのではないだろうか…。

     かように他星での生命如何を叙述するが故に、地球はもちろん、生命自体の一般的な初期条件にも思いを巡らせ得る書とも言えそうだ。

  • 地球の極地を解説し、
    そこに生きる生物や微生物を紹介する。
    そして、
    その極地と『木星の衛星エウロパ』の共通点を語り、
    エウロパに生物が誕生する(もしくは誕生した)可能性にアプローチする。

    コレがこの本の大体の流れです。
    序盤は知識が無くても面白楽しく読めますが、
    中盤は、多少、科学的知識を要します。(酸化還元など)
    解説してくれてますが、その解説を理解するのに知識が必要です。
    ぶっちゃけ、ちょっとしんどい。
    しかし、終盤はまた面白い話になります。
    全体的に言うと、楽しくて面白い本だと思います♪

    この本から感じたのは、
    「科学と哲学って案外表裏一体なのかな?」
    って思いました。
    『データに基づく科学的アプローチ』の根源が、
    結構、哲学チックな閃きだったりしてたので。

    また長沼先生の本で、僕でもトライ出来そうなのがあったら読もうと思いました。

  • 私にとって「知りたかったところはそこじゃない・・」
    って感じだけど、面白い本だと思う。

    エウロパの生命を考える為にはまず地球の生命から調べていく必要があるのね。
    地球上の生命を基準に考えるのも必要だけど、
    未知の宇宙には確実に地球上の生命の基準には
    当てはまらない生命があると思う。

    是非発見してほしいと思う

  • エウロパに生命が存在する可能性について、南極や太古の地球など、様々なものと比較考察した本。夢が広がる。

  • エウロパに生命がいるかも!という話は私が小さいころにもあったと思います。この本はエウロパの生命についてだけでなく地球の生命(とくに深海の細菌)についても述べています。面白いけど結構読むのに時間をかけました。あとこの本は2004年に出されたものなので、それを踏まえたうえで読んだほうがいいです。

  • ・エウロパにいる生命の可能性を論じるために、地球生命(特に微生物)について非常に分かりやすく説明している。特に地球化学分野で物質循環を調べている学生にオススメ。
    ・夢がある

  • タイトルに期待しただけにちょっと当てが外れた。科学書にしては随所に著者の浮かれ気味な所感が添えられていて鼻につくし、アナロジーという言葉の多用に見られるように、そもそもこの本はエウロパを直接に掘り下げるものではなく(無論、現段階ではそんなことは無理だろうけれど)、地球や近接惑星における既に行われた調査分析から類推されるエウロパ像を何となく描出しているに過ぎない。読了に費やした労の割に得るものは少なかった。

  • 地球外の生命について、かなり現実的に迫った本。頑張って見つけて欲しい。

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著者プロフィール

1961年、人間初の宇宙飛行の日、三重県四日市市に生まれる。4歳からは神奈川県大和市で育つ。海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・独立行政法人海洋研究開発機構)深海研究部研究員、カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員などを経て、現在は広島大学大学院生物圏科学研究科教授。北極、南極、深海、砂漠など世界の辺境に極限生物を探し、地球外生命を追究しつづけている吟遊科学者。
主な著書に『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』(朝日出版社)、『考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子』(クロスメディア・パブリッシング)、『ゼロからはじめる生命のトリセツ』(角川文庫)、『生物圏の形而上学 ―宇宙・ヒト・微生物―』(青土社)、『超ヤバい話―地球・人間・エネルギーの危機と未来』(さくら舎)などがある。

「2020年 『我々はどう進化すべきか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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