- Amazon.co.jp ・本 (707ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140051689
作品紹介・あらすじ
19世紀後半、アメリカで興った石油産業は、またたく間に巨大化し、20世紀の人間の生活全般を覆いつくし、変化させた。ロックフェラーからヒトラーまで、企業家も独裁者も、金と権力を求めて石油獲得のために生命を賭けた。石油支配という褒美を求めて闘う男たちのドラマ。全米ベストセラー第1位の話題作。
感想・レビュー・書評
-
エネルギー業界にいる人間にとっての必読書。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20世紀という時代が、いかに石油というコモディティによって駆動されていたかということが分かる。かなり分量の多い本であるが、圧巻である。
-
第1部 創業者たち
第2部 世界的紛争の時代
第3部 戦争と戦略
第4部 炭化水素の時代 -
やっと上巻を読み終わりました。
ゲッティ・センターでその名を知った、ポール・ゲッティはまだ出てきません。
どうやって、あの富を築いたのか、下巻が楽しみです。 -
20世紀初頭、日露戦争から10年のときを経て、英国の海軍大臣となった若きチャーチルは、考える。
戦艦は、石油を燃料とするべきか、それとも、自国で大量に算出される石炭を使い続けるべきか。 かくて英国海軍省によるアングロイラニアンオイルへの支援が始まる。昨今のイラン石油問題には、昔から、さまざまな出来事や関わり多々あるようです。 -
568.09
-
時間的にも地理的にも分散した内容をよくまとめ上げたなあと感心してしまう。石油の歴史とそれに関わった人々ーある意味で地球上のすべての人ーが織り成す近代人類の壮大な叙事詩だ。翻訳も全く不自然さがないので読みやすい。
-
国際政治学者でもある著者が、石油を巡る列強の興亡、それに翻弄される中東の大国の悲運、そしてナショナリズムの勃興を描く名著。アメリカの石油産業の勃興から細やかに描かれる本書は、読み物としても、また研究書としても素晴らしい。