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- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140054673
作品紹介・あらすじ
明治という近代化の大海原に、一人漕ぎ出だす一葉の決意と苦悩。新たなる樋口一葉像の誕生。
感想・レビュー・書評
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女としての生き方が気になる人。
樋口一葉は女流作家としてこれからという時に病に倒れ若くしてこの世を去った。女所帯の戸主として幸せ薄い生涯にあまりにも有名なすぐれた小説を残した。その日々を一葉、母たき、妹邦子の視点から物語として、著者はそれぞれの想いを語らせる。おもしろく読めた。一葉自身の視線はいつも遠くを見つめているようなまなざしで、そこがまた著者の一葉分析なのだろうか。
大げさに表に出さない心のうち(恋心もふくめて)は、なにかゆるぎないものを抱えているよう。
ー夏子の筆は現実を昇華して永遠のものにする。ー
著者の言葉だけど感心。感慨深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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