義経

  • 日本放送出版協会 (2004年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784140054680

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

歴史的な人物である義経の生涯を、女性の視点から描いた物語が魅力的に展開されます。平家との対立や源平合戦を背景に、義経の成長や彼を取り巻く人々との関係が丁寧に描写されています。特に、彼のロマンティックな...

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼太郎の「義経」が平家滅亡から頼朝による義経征伐までのところがあまりにもはしょられていたのでこちらを読んでみた。ちゃんと吉野への逃避行や弁慶の立ち往生も出てきて満足。でも基本的にはさらっと著者の見解を述べているだけのところが多く学校の歴史の本を読んでいるみたい。

  • 歴史上の人物である義経が、清々しい1人の若者として身近に感じられた。いくつかの史実を挙げて、そこから義経の人となりを推測する時の作者の謙遜な姿勢も、読んでいて心地よい。
    しかし、親になってから、こういう歴史物を以前のように楽しむことができなくなったと思う。義経は幼い頃に、父の敗戦によって母親と別れて寺に預けられている。母や当時の義経の気持ちを思うと辛くて、その後もずっとその気分を引きずってしまった。

  • 源平合戦と言われる争いごとは、日本史の中でも大きなウェートを占めています。この戦いを機に、貴族の世の中から武士の世の中へ変わったのですから。
    1170年代、京の都で好き放題に贅沢な暮しをしていた平家一門を滅ぼそうと、関東から攻めよせてきたのが源氏一門でした。二つの一門のトップは「平清盛」と「源頼朝」。そしてその頼朝の異母弟がこの本の主人公「源義経」です。

    幼くして実父源義朝と死別した義経。実母常盤御前が敵である平清盛の内縁の妻となってしばらくすると、僧になるため京都の鞍馬山にあずけられます。そこで僧の修行をするのですが…。源氏の血をひく若君を、打倒平家を企てる者たちがほっておくわけがなく、やがてことの真相を知った義経は山から逃げ出し、兄頼朝の元で旗揚げをします。

    優しく強かったという義経は女性にももてたといいます。源平時代のトップアイドルですね。私も実は義経ファン。彼の静御前や大男の武蔵坊弁慶を引きつける魅力と、その生い立ちを知るとついつい彼を応援してしまいます。

    白拍子の静御前とのロマンスや壇ノ浦の合戦。そして、兄から謀反の疑いをかけられるという悲劇のヒーローの姿を、女流作家らしい細やかなタッチで描かれています。流れるような文体でまるで、絵巻物を見るような感覚で読めましたが…。
    これは、女性の視点で描かれた「義経」物語です。男性が書かれた「義経」と比べると、かなり義経が理想化されているなと思いました。それが、この本のいいところなのかも知れませんが。

  • 、宇治、鹿児島、平泉などを舞台とした作品です。

  • (2005.04.17読了)(2005.03.18購入)
    NHK大河ドラマの原作ということですが、大河ドラマの原作と銘打って、買ってもらおうという本。小説と言うよりは、義経を小説家としてどういう風に書き上げたらいいだろうかと言うヒントをあれこれと書き連ねてある感じです。
    義経について書き残されている部分から、書き残されていない部分についてどのような可能性があるだろうかということを書いてみたという感じです。

    ・牛若の母、常磐が藤原長成の後妻として迎えられ、男児能成を出産した。牛若はこの弟をかわいがり、能成も牛若を慕い一日中その後を追いかけていた。
    後に、義経が逃亡生活を送っていたときも、能成は朝臣の身でありながらあたう限りの援護をしている。
    ・鞍馬から抜け出す手助けをしたのは、鞍馬にやってくる信者の一人、坂東武者の陵助重頼というものだった。(「奥州藤原氏」にもこの話は書いてある)
    重頼と義経は重頼のふるさと下総に向かい、重頼の父深栖三郎光重の取り計らいで、頼朝と対面した。したがって、黄瀬川での対面は、初対面ではない。
    ・義経はなぜ平泉に行ったのか?当時、陸奥守鎮守府将軍で平泉にいた藤原基成は、藤原長成の従兄弟の子に当たり、幼い頃は共に遊んだ仲だった。その上、基成の娘は秀衡の室になっている。このような関係から、長成が基成への紹介状を書いて義経に持たせた。(これは実に分かりやすい、納得できる理由なので、定説になっているのだそうです。)
    もう一つの説は、下総の深栖家に身を寄せていた頃、強盗事件があり、その強盗を義経が退治した。その武勇伝の噂が、平家の耳に届いて、源氏の御曹司をかくまっていると言うことが知れては困ると思っていたところ、義経が頼朝を伊豆に尋ねてゆき、相談の結果、二人の父義朝の世話になったことのある女性が、義朝亡き後、藤原秀衡の郎党、信夫小太夫という者の妻になり、陸奥にいるので尋ねてゆくようにと紹介状を書いてくれたという。
    その人の子供が、佐藤三郎、四郎で義経に仕えることになった。(この説のほうは、佐藤兄弟がなぜ義経の郎党になったかがよくわかる。)
    ・義経と頼朝の不仲の原因?
    宮尾さんは、義経と頼朝の不仲の原因を、藤原秀衡が義経の後見だったことに端を発しているのではないか、と述べています。陸奥守である藤原秀衡に頼朝追討の宣下があったということもあり、藤原秀衡がいつ鎌倉に攻めてくるかを恐れて、頼朝は鎌倉を出て、京都へ出てゆくことができなかったと言う説もある。
    ・清盛と常磐の間にできた子は?
    平家一門の子として育てられ、廊御方と呼ばれ、筆跡が見事なので、書記役などをしており、西へ落ち延びる時も平家一門と一緒だった。義経は壇ノ浦の合戦の前に手紙を出し連絡をとった。「目印となるように、白い布を片から垂らして置いてください。そうすれば、弓矢を射ることも手荒なまねをすることもないように、全軍のものに徹底しておくので。」

    ☆関連図書(既読)
    「義経(上)」司馬遼太郎著、文春文庫、1977.10.25
    「義経(下)」司馬遼太郎著、文春文庫、1977.10.25
    「炎環」永井路子著、文春文庫、1978.10.25
    「大塚ひかりの義経物語」大塚ひかり著、角川ソフィア文庫、2004.09.25
    「奥州藤原氏 平泉の栄華百年」高橋崇著、中公新書、2002.01.25
    ●宮尾登美子の本
    「序の舞」上・下、宮尾登美子著、朝日新聞社、1982.11.30
    「クレオパトラ」上・下、宮尾登美子著、朝日文庫、1999.11.01

    著者 宮尾 登美子
    1926年 高知市生れ。
    高知高坂高等女学校卒業
    1962年 「連」で婦人公論女流新人賞受賞
    1972年 「櫂」で太宰治賞受賞
    1977年 『寒椿』で女流文学賞受賞
    1978年 『一絃の琴』で第八十回直木賞受賞
    1982年 『序の舞』で吉川英治文学賞受賞
    1989年 『松風の家』で文芸春秋読者賞受賞
    1989年 紫綬褒章受章

    (「BOOK」データベースより)amazon
    平家の“偉大なる父”清盛が源氏の少年、牛若丸に伝えたものは、家族愛と一族郎党の絆だった。「源平」という敵同士、清盛と牛若丸には、まるで真の父と子のような絆がめばえた。しかし、牛若丸はやがて平家一門を滅ぼす「義経」となる…。

  • 宮尾さんの義経像に共感。

  • 平家の“偉大なる父”清盛が源氏の少年、牛若丸に伝えたものは、家族愛と一族郎党の絆だった。「源平」という敵同士、清盛と牛若丸には、まるで真の父と子のような絆がめばえた。しかし、牛若丸はやがて平家一門を滅ぼす「義経」となる…。

  • 論文?
    小説だよ。

  • NHK大河ドラマ『義経』の原作かと思ったら違かった(ノД`)が、コレが面白かった!義経の人となりや生涯が判り易く描かれています。

  • 作者の義経への思いが伝わってくるような本。頼朝が矮小に見え、義経の清々しさが印象に残ります。分かりやすい文章で有名なエピソードをかいつまんでいるので、歴史が苦手でも読みやすいです。

  • 21歳の時作家になる決心をした作者は、
    この時すでに「平家物語」を書こう、と決めていたということです。
    温めていたテーマが50年経ってやっと完成する訳ですが、
    この「義経」はそのすぐ後に、大河ドラマのために書き下ろされた
    ものらしいです。<br>

    ドラマを観ていても感じることですが、
    「歴史は女がつくっている」
    そんなふうに描かれているところが、興味深い点だと思います。

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著者プロフィール

1926年高知県生まれ。『櫂』で太宰治賞、『寒椿』で女流文学賞、『一絃の琴』で直木賞、『序の舞』で吉川英治文学賞受賞。おもな著作に『陽暉楼』『錦』など。2014年没。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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