- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140055328
作品紹介・あらすじ
江戸城大奥を拠点に、オトコ社会を手玉に取る篤姫の活躍ぶりを、十全に活写する。NHK大河ドラマ「篤姫」の主人公・天璋院篤姫の生涯に迫る、書き下ろし歴史小説。
感想・レビュー・書評
-
芯の強い薩摩女が、徳川家の女として筋を通す。
幕末の尼将軍―篤姫
2008.05㈱大活字発行。字の大きさは…大活字本。2022.04.03~19音読で読了。★★★☆☆
薩摩藩島津家の一門に生まれ、島津本家の養女となり、五摂家筆頭近衛家の娘として徳川家に嫁ぎ、江戸幕府第13代将軍徳川家定の御台所となった天璋院(てんしょういん)篤姫(あつひめ)の物語です。篤姫は、江戸時代後期の天保6年(1836年)に生まれて、倒幕後の明治16年(1883年)に亡くなっています。
幕末期の大混乱の時期に島津藩主島津斉彬(なりあきら)の命で次期将軍を一橋慶喜にするために薩摩藩から徳川家の御台所として江戸城に入ります。幕末期の江戸無血開城において、西郷吉之助に手紙を書き貢献したとのことです。
【読後】
篤姫は、度胸がよく、ものごとに動じなく悠然と構えている女性と書かれています。そして江戸城の御台所として大奥の女性たちの信頼を集めて大奥を掌握していたと。外様大名の一門の娘が、徳川将軍家の御台所になるという事は、相当イレギュラーなことです。幕末期にいかに薩摩藩に力があったかを物語っていると思います。
【音読】
2022年4月3日から19日まで、大活字本を音読で読みました。この大活字本の底本は、2007年10月に日本放送出版協会から発行された「幕末の尼将軍―篤姫」です。本の登録は、日本放送出版協会で行います。㈱大活字発行の大活字本は、第1巻~第3巻までの3冊からなっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小説仕立てで、論点もまとめれており、読みやすく面白かった。俗っぽいエピソードが多かったので、史実中心に仕立てたほうが、寄りよかったと思う。篤姫と斉彬を中心とした構成。
-
島津重豪、斉興、斉彬の藩主。調所、西郷の臣下。老中安部の幕藩政府と井伊の徳川集権弾圧。徳川斉昭、松平春嶽、山内容堂ら大名の思惑。家定、家茂、慶喜の火地となり。孝明天皇と和宮降下。米、英、仏、露、蘭の諸外国の圧力。そして春日局以来の大奥へ、家定御台所から、天障院篤姫の生涯。時代は外圧をきっかけとし、徳川幕藩体制の崩壊を解りやすく展開する。
-
大河ドラマ「篤姫」の便乗企画のような気が...しますね。