星々の蝶

  • 日本放送出版協会
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本棚登録 : 37
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140055458
#SF

感想・レビュー・書評

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  • SFは好きでよく読むが、こちらはちょっと毛色の変わったSF、という印象。
    この作者の哲学、、、なんというのだろう、エコロジズムと無政府主義とスピリチュアリズム(語弊があるかな)が随所にちりばめられている。
    「蟻」と同様、ヒッピーのコミューン、原始共産制的な生活がまたでてくる。
    「蟻」でも感じた事だが・・・・作者は上記のような主義をお持ちのようだが、とても西欧的なエゴイズムを感じてしまうのは、私だけだろうか。

    科学ジャーナリストというだけあって、とても詳細で科学的な記述もあれば、「それはないだろ…」というような部分の落差が大きい。
    SFは全般的にそういう特徴はあると思うが、この人の作品は特にそれが強いように思える。

    物語としては面白かった。

  • 発明家のイヴ・クラメールは、自動車事故をきっかけに太陽光帆船を造って地球を脱出し、選ばれた者たちを乗せて新しい世界でやり直すことを思いつく。何もかもが途方もないスケールのためなかなかスポンサーが見つからなかったが、ガンに侵された実業家・ガブリエルが興味を示し、スポンサーにつく。イヴが自動車事故で怪我を負わせてしまった女性ヨットレーサー、エリザベートを操舵手に迎え、途中規模をどんどん上方修正しながら計画は進み、「星々の蝶」と名付けられた宇宙船は地球を出るが・・・?というような話。
    計画が立ち上がってから実際旅立つまでをかなり丁寧に描写しているのに対し、その後の1000年の描写は飛ぶように過ぎ、目的地に至ってからの新生活は滑稽ですらあり、それぞれの対比が面白かった。
    崇高な理想を掲げ、あれほど人員を選りすぐっても結局悪の芽は摘みきれぬというか、争いにより文明レベルがどんどん後退していく様子は何だか物悲しかった。
    しかもようやく目的地に至った人数といったら。すごい確率を勝ち抜いてようやく辿り着いたというのに、瑣末な諍いの末決定的な出来事が起きてしまい、ああこういうバッドエンドかよ、と思ったところから、予想外の展開になって本当にびっくりした。残り20ページほどであんなことになるとは予想だにしなかった。いい意味で裏切られた。

  • 表紙とか見返しの絵が綺麗。新井素子『チグリスとユーフラテス』にイメージがちょっと似てる。宇宙とちょうちょ。錬金術や創世記のイメージを絡ませてるのも面白い。
    地球と永遠にさよならするシーンはちょっとこわい。帰れない旅に出るときは、やっぱ勇気いると思う。

  • 誕生日に友人からもらった本。
    これから読みます。

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