13番目の物語 上

  • 日本放送出版協会 (2008年8月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784140055465

みんなの感想まとめ

物語には誰もが抱える秘密や過去が織り交ぜられ、登場人物たちの人生が一つの大きな物語へと昇華されていきます。古書店で働く「わたし」が、謎多き有名作家から手紙を受け取り、彼女の人生の全てを聞くためにヨーク...

感想・レビュー・書評

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  • 古書店で働く「わたし」に一通の手紙が届く。
    差出人は、プライベートが謎に包まれた有名作家。
    「わたし」に自分の人生の全てを話すという。
    向かった先は作家が住むヨークシャーの屋敷。
    そこで語られたのは驚くべき未完の物語だった。

    「だれにでも物語がある」

    登場人物それぞれが抱える物語。
    過去、秘密、その時の事情。
    それらが語られることで一つの物語ができあがっていく。

    作家と出会ってからが面白い。
    気が付くとエンジェルフィールド家の物語に引き込まれてた。
    続きが気になって止まらない。

  • ファンタジー気味なのか、まだいまイチよくわからない。

  • 自叙伝作家が著名な作家から自出を頼まれる。それは巻末にあるはずの13番目の物語がなかったことから始まる。だが13番目の物語は全容を知る事でできなくなる。
    誰もが秘密にしたい事があるはず、それをあからさまにする勇気はあるだろうか。そんな作家の心理が読みきれなかった。

  • 何というゴシック。19世紀ゴシック小説へのオマージュで溢れている。

  • 著名な作家ヴァイダ・ウィンターの伝記著者に指名されたマーガレット・リーが、エンジェルフィールド家の狂気に満ちた経験をたどっていく。すべての登場人物が、ある意味で何らかの狂気をはらんでおり、ヴァイダの語りはマーガレットの狂気によって触発され、マーガレットはヴァイダの狂気に触れて自らの抑圧された記憶と感情をとらえなおす。

  • 久しぶりのワクワク
    どんどん進みたい
    こんな感じ・・・うれしい

  • いま、読まないといけない本(仕事関係)がたくさんあるのに、つい惹かれて手にとってしまう。

    本を読む楽しさを思い出させてくれる。
    はやく下巻が読みたい。


    そして、イギリスにいきたくなる。

  • 何か感情移入できる小説を。
    そう求めてbooklogでのレビューで知って読み始めた。

    なんとも奇妙な感じ。
    描写が私にとってはグロく、なかなか読み進められない。
    このままでハッピーで終われるのだろうか。

    なんとか読み終わったこの本。
    重たい気持ちと少しの期待で下巻を読み始めたいと思う。

  • 今まで己の生い立ちについて真実を語らなかった人気作家が、古書店で働く主人公に手紙を送ってきた。本当のことを話すので来てほしいと。半信半疑で出向いた主人公は、想像もしていなかった話を聞かされる――他人が語る人生にはたして興味が持続するだろうかと、それこそ半信半疑で読みはじめたが、これが面白かった。静かな異常性と言おうか、気がつけば作家の語りに引きつけられ、夢中でページをめくっていた。
    双子であることが大きなカギになるのか。そして物語の結末は?
    現時点では着地方向やジャンルが不明なのだが、だからこそ下巻がとても楽しみに思える。

  • 面白かった。
    主人公は古書店の娘で、世の中に知られていない人たちの人生に興味を持ち伝記を書いている。
    そんな主人公にある有名な作家から手紙が届く。

    その作家から語られたのは、壮絶で想像を絶するような真実の物語。
    長い物語なので、少しずつ読もうとしていたんだけど、あまりに面白くて次はどうなるのだろうと、ついつい読みすぎて、毎日夜更かしをしてしまった。
    意外な展開が繰り広げられるので、最後の最後まで、退屈したり、飽きたりしないで読める物語。

  • この物語の主人公は、古書店の娘です。
    本に囲まれ、ジェーンエアが好きで、白衣の女やエリザベス・ジョージを読む。
    このあたりの小説がお好きな方には、絶賛オススメです。

    それほどでも?
    という方には、まずは「ジェーンエア」をオススメします。
    読んでいないと、ちょっとばかり、共感できないことも、あるかもしれませんし、
    読んでいなくて、これを「良かった」と、思ったなら、「白衣の女」も、読みたくなるかもしれません。

    これは、読書が読書を呼ぶ物語の一つです。

  • 父親の古書店を手伝いながら、伝記を書いていたマーガレット。いつも読書をしていて、それもとても昔の作家の本を好んで読んでいた。
    そんな彼女のもとに、著名な作家ヴァイダ・ウィンターから自分の伝記を書いてほしいと手紙が届いた。
    彼女の家へ向かい、物語を聞いていくマーガレット。語られたのは、ヴァイダの生まれる前、親の物語から。どこまでの本当なのか疑いつつも話に惹きつけられていく。

    とても静かな物語です。
    映画の、「きみに読む物語」を思い出した。 そして、意外な展開。
    これは良いですね~ 読むことを、おすすめします。

  • 冒頭から暫くは“退屈な本かも・・・”と言う疑いが晴れませんでしたが、女流作家の“真実の話”からぐんぐん惹き込まれましたね!奇妙な一族の奇妙な物語。毒々しい物語。

    本作は作家の回顧録と、主人公の現実パートとで構成されており、“真実を探る”ミステリーですね。ゾッとするけれど、先を読まずにはいられません。

    人物の描写が、ザラついて色褪せた古いフィルム映画のように脳裏に浮かび上がる。特に人物の醸し出す雰囲気、空気感の描写が生々しいです。そして視線。視点。筆者の鋭い観察眼に驚かされます。

  • 刺激的なミステリー。私は書くことより読むほうがやっぱり好き。

  • 何を明らかにしたい物語か不明。ミステリーかと思ったけど、自分発見のプロセスものか。印象的な言葉が散りばめられているけれど、物語そのものは、ありきたり。

    ミステリーとしては、身勝手な作り。
    大河としてなら許せる(ダイナスティみたいな)。

  • 古本屋で働く「わたし」の元に、一通の手紙が届いたことから始まる話。
    手紙の差出人は謎多き女流作家ヴァイダ・ウィンター。
    「わたし」ことマーガレットは、ヴァイダの伝記を書くため、彼女の住まうヨークシャーの屋敷に赴く。
    そこで語られたのは、驚くべき過去の物語だった。

    物語の登場人物が物語を語る形式が大好きなので、「老人が若者に半生を語って聞かせる」というシチュエーションにホイホイされた。
    かなりお気に入りの本。

    ファンタジー小説、特に詩的な文章の本を読んでいる時に感じるゾクゾク感を本書でも感じた。
    本好きのための本だと思う。
    ジャンルはファンタジーと言うより、ゴシック小説っぽいミステリー?
    『ジェーン・エア』や『嵐ヶ丘』の雰囲気に近い気がする(作中にもジェーン・エアやディケンズの小説が出てくるし)

    老作家の過去は暗く謎めいていて、それだけでも惹き付けられるが、現在の「わたし」も問題を抱えているようで目が離せない。
    昔話に隠された真実、「13番目の物語」の意味。あの人とこの人の意外な関係。
    様々な謎と伏線がラスト付近で一気に明かされる。快感だ。

    キーワードは本と双子。本に関する描写が素晴らしい。本好きの心理をこれでもかと突いてくる。
    マーガレットとヴァイダ両人にとって「双子」が重要な意味を持っており、その描写にもまた感動した。

  • 父の古書店を手伝いながら、趣味で小さな伝記物を書いて静かに暮らしていたマーガレットのもとに一通の手紙が届く。
    差出人はプライベートの全てが謎に包まれた著名なベストセラー作家、ヴァイダ・ウインター。
    手紙には自分についてのすべてを語ると書かれてあった。
    その手紙にひきつけられたマーガレットは作家の住まうヨークシャーの屋敷へ赴く。
    そこで語られ始めたのは驚くべき未完の物語であった。。。

    ときわさんからオススメいただいた作品。
    とてもよかったです!ありがとうございました。

    ほとんど国産ものしか読んでいない私。
    輸入ものはどうも名前を覚えるのが苦手で・・・。ミドルネームや愛称(?)とか、一人に名前がたくさんあるので混乱してしまうのです。
    風景などの描写もやたら詩的だったり。。。訳者さんによるのでしょうか。

    それなので今回もなかなか世界に入れず、入口でもたもたしてしまいました。
    が、ヴァイダが語りだしてからは一気にひきこまれ、下巻になってからはもう一気読み。
    これこそが本当の物語なのか?ほんとうのことを話してくれているのか?
    先が気になって気になって、しかたがありませんでした。
    マーガレットも活字中毒者で、残りページを確認しながら読書するくだりがあって、まさにそんな感じでした。

    語られる内容はけっこう眉をひそめるようなものだったりするのですが、とても静謐な印象。
    ヴァイダが語るという手法のせいでしょうか。
    そしてそれを聴くマーガレット自身の影にもよるのかな。

    しかし読むタイミングを間違えました。これは相当痛いです。
    途中感じた違和感から、おそらく肝であろうミステリ的仕掛けに途中で気がついてしまったのです。
    おかげでじゅうぶんなカタルシスが味わえませんでした。本3つなのは読み手の問題です。
    それでも今は、とても上質な物語を読んだ~!という充足感でいっぱいです。

  • 上下巻読了。
    あらゆる謎、過去と現在の繋がり、落とし穴。すべてが胸をゾクゾクさせました。ボリュームはあるものの、読んでる最中いっさい飽きさせないのはすごいです。ひたすら先を焦ってしまいます。
    読了後は、なんともいえない温かい気持ちに包まれました。
    若干タイミングが良すぎるところなど気になるところはあったものの、ラストの閉めあたりが非常に私の好みだったので★×5つけました。

    一つの館の終焉までの一時、そこに関わった人々の物語。

    見返しの若草色の紙と装丁が素敵です。

  • 古書店で本に囲まれて育った伝記作家の「わたし」の元に、一通の手紙が届いた。
    差出人は「ヴァイダ・ウィンター」、英国を代表する著名な作家である。彼女の元にはこれまで数多くの記者たちが取材に訪れている。だが、誰ひとりとして真実を聞き出せた者はいなかった。その彼女がわたしに真実を語るという。

    屋敷を訪れた私に、彼女が話し始める。
    それは、エンジェルフィールドに生を受けた双子の姉妹の物語だった。


    誰をも魅了する物語を書く作家、その生い立ちは謎のヴェールに包まれている。彼女はいくつもの物語を作り上げけして真実を話そうとはしない。
    その著書に『変化と絶望にまつわる十三の物語』がある。現代小説には興味がなかったわたしをも魅了する本だった。ところが、十三番目の物語は存在していなかった・・とすると、ここで彼女が語る生い立ちが十三番目の話となるのか?そう考えてしまいますね。

    攻撃的で残虐な『アデライン』(のちのヴァイダ・ウィンター)と受動的で感覚が鈍い『エメライン』。一人の人格を二つに分けたような双子の彼女たちは、親からかえりみられず、自分たちだけの世界に住んでいる。いったん引き離され、生きる屍のようになりもう一度いっしょになるも、その傷は深く、まったく以前と同じという訳にはいかなかった。

    上で語られるのはこんな感じでしょうか。
    双子の一人が亡くなり、半身を失ったと感じる作家と、同じように感じている伝記作家がその生い立ちを聞く。淡々と語られる話はすさまじいものがあります。
    下ではどのように進んでいくのか楽しみです。

  • しっとり読める上質なミステリ。最後に思いがけず感動した。

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著者プロフィール

翻訳家。訳書に、アレックス・シアラー『ボーイズ・ドリーム』(PHP研究所)、アンドリュー・スミス『月の記憶』(ヴィレッジブックス)、エリザベス・ノックス『ドリームハンター』、ダイアン・セッターフィールド『13番目の物語』(NHK出版)、『英雄
の旅』(実務教育出版)などがある。

「2015年 『人質460日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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