風をつかまえて

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140055618

感想・レビュー・書評

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  • 北海道の小さな鉄工所で風車を作る。家族経営の工場、風神1号は台風で倒れた。2台目のレラカムイは成功するのか?

  • 読後感がいい 「下町ロケット」と少し似ているが人物はややマイルド 作者の「東京大洪水」と比較すると、人間にとって資源にも災害にもなる、風=自然について改めて考えさせられた

  • 北海道の小さな町。倒産寸前の従業員四人の鉄工所が風車を作り上げるストーリー。何の知識もないところへ、渡された設計図だけを頼りに作り上げた風車はあっけなく失敗に終わるだけでなく、大きな代償も伴うものだった。「俺は、風車を造ったなんて言うのが恥ずかしくなった」新たな挑戦が始まる。マイナスからの再スタートは、知識、資金、人手、すべてが足りないものばかりだったが、一家が力を合わせて克服していく様子は読んでいて爽快だった。人間関係、制作過程に山場はたくさんあったのに、思ったほど熱くなれなかったのは、登場人物の感情があまり伝わらなかったせいか?そこが残念だった。

  • 北海道の小さな町工場が風車を作る話。それなりに楽しみました。

  • 昨年の夏休み読書感想文コンクール(高校の部)の課題図書。
    読みやすいけど夢があって、高校生に読ませるにはいいかも。
    でも、大人としては、ちょっと淡々とし過ぎている気がします。
    町工場が舞台ということで、『下町ロケット』を思わせる部分もあるんですが、『下町ロケット』の佃社長が取引先の銀行に示した態度に比べて、本作の主人公たちはちょっと人間が出来過ぎてるんじゃない?というくらいあっさりしていて、いささか拍子抜けしちゃいます。
    まぁ、基本的にみんないい人ばかりの気持ちの良いお話、ということで。

  • 大変な話のわりにはあっさり

  • 家族を感じることが出来る。

    風力発電を少し、理解できる。

  • 優輝が北海道の実家の鉄工所に帰ってくると,
    親父は町おこしの風車を作っていた。
    失敗の後,今度は本格的な発電能力のある風車を作るべく,
    猛勉強と資金集めに奔走する。

    中小企業ががんばって活躍するという,わかりやすいストーリーだが,
    現実的でないような気がして,あまり楽しめない。

  • 北海道の小さな町のつぶれそうな鉄工所が風力発電の風車作りに取り組んでいく話。面白かったぁ!

  • 大人は作品を商品として評価するだろう。
    子供は作品から何を盗むことができるかかもしれない。

    北海道
    鉄工所
    町の再生
    家族
    友達
    社会
    題材がいくつもある中から、
    本当に大事なことはなんだろうか。
    何を感じることができるだろうか。
    自分ならどうするだろうか。

    むしろ、自分なら「風」をどう捕まえるだろうか。

  • 色々と挫折、葛藤、苦悩を抱えて、目標や夢なんてものを持たずに生きてきた主人公の青年が、 自分が進んで始めた事ではないにしろ、目標や夢を持ち邁進し成長する姿には、 共感できるし、今の自分が仕事に対して目標なんてものがいつの間にかなくなっていることに 気が付かされました・・・。 ちょっと青臭いですが、自分の夢や目標をもう一度、考えてみようかと思わされる小説です。

  • とても読みやすかった!!さすが課題本!!もう少し主人公の過去や心情の変化を書けばもっと良かったかも…

  • 若者向きだぁね。

  • 読書感想文用に購入。
    文体・話の内容が魅力なし。
    登場人物の会話文はなかなか。
    高校生の感想文用には最適だと思う。

  • とても現実的なお話で、びっくりしました。

  • 北海道のある町に、小さな町工場があった。

    景気の悪化とともに仕事も従業員も減り、連れ合いまで亡くした職人気質の父親。
    親友と母親を亡くしたショックで父親に反発し、家出した息子。
    そして、一人地元に残り父親を支える姉。
    町長による突拍子もない提案を契機に、彼らは風車の製作に挑み始める…。

    ありきたりな設定に堅固な主線あるストーリー。
    登場人物は基本的にいい人、障害も激しくぶつかることなくあっさりクリアとドラマ性に欠けるきらいがある。
    修飾のない淡々とした文体が、物語をより平淡な印象にしている。

    好みが分かれるところか。

    個人的には主要人物の心の動きをもっと掘り下げて欲しかった。

    第56回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高校生の部)

  • 登録日:5/18
    青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高校)

  •  母親の葬儀に父親と大喧嘩をして、家を飛び出した優輝。7年の月日が経ち、幼なじみの由紀子と出会った優輝は、父親の鉄工所が、町の要請を受けて風車づくりに取り組んでいることを知り、久しぶりに故郷の土を踏む。

     不安とは裏腹に、姉の知恵は彼を温かく迎え入れてくれ、父親にもしぶしぶ認められ、優輝の鉄工所での仕事が始まる。工業高校の先生が図面を描き、町がお金を工面し、小さな鉄工所が挑む「町おこし」の風力発電のための風車「風神1号」。はたして、プロジェクトは成功するのか…

     第56回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高校生の部)

     元暴走族で家出少年の主人公が、風車づくりに取り組み、成長していく物語。と言ってしまえば、そうなんだけど、この風車づくりが一筋縄ではいかなくて…。
     でも、困難を極めれば、極めるほど、ますます魅力的なのが「風車づくり」。難しい専門的な用語もたくさん出てきますが、「ものづくり」のおもしろさが熱く伝わってくる物語でした。

  • 北海道が舞台ということで、突っ込みどころがたくさんありましたが…
    ドライブにでると、ぐるんぐるんまわってる風車を良く見かけました。
    羽幌あたりがすごかったな。
    小説自体は、とてもロマンがあって良いと思います。
    でも突っ込みどころが多いです。
    2009.7.6〜7.11読了

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著者プロフィール

一九四九年、岡山県玉野市生まれ。九四年「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、九九年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。他に『ダーティー・ユー』『ミッドナイトイーグル』『M8』『TSUNAMI津波』『東京大洪水』『風をつかまえて』『乱神』『衆愚の果て』『首都感染』『首都崩壊』『富士山噴火』『日本核武装』『神童』『ハリケーン』『官邸襲撃』『紅い砂』『決戦は日曜日』など著書多数

「2022年 『落葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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