群雲に舞う鷹

  • 日本放送出版協会 (2009年10月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784140055694

みんなの感想まとめ

歴史的な戦争を背景に、指揮官としての苦悩と成長を描いた物語が展開されます。耳が聞こえず、薩長閥でもない奥保鞏が第二軍司令官として日露戦争に挑む姿は、現場の意見を無視する指導者の暗愚さと、戦場での厳しい...

感想・レビュー・書評

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  • 耳が聞こえず、薩長閥宮家でもないのに、はじめて元帥となった、奥保鞏。
    彼が第二軍司令官として出征した、日露戦争を描く。

    都合のいい考えしかせず、現場の意見や情報に耳を傾けない。
    指揮権を持つトップがこれほど暗愚な上に、兵力差も甚だしいのに、よく日本は勝てたな、と思ってしまう戦いぶり。

    ロシアの側も足の引っ張り合いがあったり、一枚岩でないのはお互い様かも。

    愚かな戦略のせいで、双方の犠牲者の数が桁外れ。
    その被害の甚大さが、痛ましかった。

    森鴎外が軍医だったのは知っていたが、日露戦争で奥保鞏の元にいたとは。
    田山花袋が従軍記者としていたのも、意外。

    なるべく犠牲を出さないやり方を模索する、奥保鞏の人柄が魅力的だった。

  • 2011.08

    やっぱり秋山香乃さんの本は最高です。読みやすいし、引き込まれます。本の主人公になってる方は本を読むまで知らなかったのですが、それでも十分面白かったです。

  • 10/01/29 日露戦争、第二軍司令官・奥保かたの話。
         いつの時代も総司令部はアホで、現場は苦労する。

  • 主人公は日露戦争で第2軍司令官を務めた奥保かた(おく・やすかた。かたは恐の心部分が革)
    佐幕派の小倉藩出身で、しかも耳が不自由というハンディを負いながら、優れた作戦能力で大将に。
    騎兵の秋山好古少将は風呂に入らず臭くて困ったとか。
    戦死した兵士の子供に低頭するラストシーンが印象的。

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著者プロフィール

1968年福岡県生まれ。活水女子短大卒業。2002年『歳三往きてまた』でデビュー。2017年『龍が哭く河井継之助』で第6回野村胡堂文学賞受賞。柳生新陰流居合道四段。主な著作に『伊庭八郎凍土に奔る』『密偵』『獺祭り白狐騒動始末記』などがある。

「2022年 『氏真、寂たり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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