江 上: 姫たちの戦国

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 249
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140055700

作品紹介・あらすじ

大奥の潔い終焉を描き「篤姫ブーム」を巻き起こした田渕久美子が、大奥の始まりに至る道のりを、浅井三姉妹の三女・江を主人公に鮮やかに華やかに描く。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。一気読み。

    前作の「篤姫」も、先月始まった「江」も面白くて
    本当に上手い脚本家さんだなあとは思っていましたが、
    「本」となった時どうだろう、と今まで手に取らずにいました。
    感想は有体に言えば、いい意味で裏切られました。

    ドラマにはない、「手」の話が最初から面白かった。
    あのかっこいいトヨエツの信長やお市の方がドラマから退場したら、
    一気に面白くなくなってしまうのではないかと思っていましたが、
    杞憂に済みそうです。
    秀吉の描かれ方の面白いこと。
    正直「茶々が心から秀吉に惹かれていく」という流れには
    「それは無いでしょ」と思っていましたが、
    思わず納得させられてしまいました。見事です。
    豊臣家での生活が本当に予想以上に面白かった。

    それに何と言ってもあの竹千代つまり秀忠の性格……!
    篤姫の家定公もそうでしたが、キャラ付けが相当秀逸。
    これは思わずひきつけられます。江との再会が楽しみでなりません。

    それにしても、活字でもこれだけそれぞれの登場人物が魅力的で、
    その様子がありありと想像できたので、ドラマに本当に期待です。
    特に秀忠! 多分最初は向井さんじゃないだろうなあ。
    小生意気な竹千代を誰が演じてくれるか楽しみです。あと秀勝も!

    上巻は秀吉の朝鮮出兵前まで。下巻も一気読みしてしまいそうです。

  • 二代将軍徳川秀忠の正室となる江(ごう)が主人公の物語です。
    浅井家三姉妹の三女お江を中心に、母で織田信長の妹お市の方、
    豊臣秀吉の正室おね、明智光秀の娘で細川忠興正室のガラシャ、
    など戦国時代を生きた女性に焦点を当てた大河ドラマです。

  • 大分前の大河ドラマでやってた記憶があった。検索してみたら結果が豊富で驚いてる。浅井三姉妹は人気コンテンツなんだな。
    それぞれの視点でそれぞれの事情を鑑みながら同じ歴史を辿ってみると、人の数だけ違う物語があるとわかる。江の人生とすれ違った他の人々の話も読んでみたい。千利休とか柴田勝家とか春日局とか。
    江は信長似だからと秀吉にも家康にもポンポンもの言う姫として描かれてたけど、そんなに自由に発言できるものなのかな。大奥ができるまでは夫婦わりと身近に暮らしていたのかな。

  • コメントは下巻にまとめて

  • 大奥の潔い終焉を描き「篤姫ブーム」を巻き起こした田渕久美子が、大奥の始まりに至る道のりを、浅井三姉妹の三女・江を主人公に鮮やかに華やかに描く。

  • 江の元気さが読みやすい本をよりいっそう読みやすくしている気がしました。楽しく読めました。

  • 下の本は既に読んでいたが、今回 改めて始めから読んでみて、大河ドラマを思い出しながら俳優さんの顔が浮かび、読み進められ楽しく読了でき良かった。

  • 大河ドラマでは、そのときの江がいくつなのか全然わからなかった。。
    本読んで、天正何年が江の年なんだなーとわかった!

    お市の方、「女の戦は生きること 本日只今を生きること」にございます。

  • 戦国から江戸に移り変わる激動の時代、運命に翻弄された浅井三姉妹の次女・江姫の生涯を書く。
    上巻では、戦に巻き込まれて住処を転々としながらも、天真爛漫な姿に好感を持てました。自分的には今いち印象の薄かった江姫ですが、史実はさておき、とっつきやすい文体と展開が面白かったです。

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著者プロフィール

島根県生まれ。脚本家・作家。脚本は、NHK連続テレビ小説『さくら』(橋田壽賀子賞)、『冬の運動会』(放送文化基金賞・テレビドラマ番組賞)、NHK大河ドラマ『篤姫』、『江~姫たちの戦国~』など。小説は、『江』上下巻(NHK出版)、『美女と男子』(NHK出版)、『おね』上下巻(NHK出版)。

「2022年 『ヘルンとセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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