君がいない夜のごはん

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056004

感想・レビュー・書評

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  • 歌人・穂村弘さんの食べ物エッセイ。
    穂村さんの著作を読むのはこれが初めて。少し変わった面白いエッセイを書く人、という感想は度々見ていたけれど、中々読書の新規開拓に入れず。
    今作が初めてだが、これがもう面白くてなんでもっと早くに読んでみなかったんだ、と後悔もあり。なんでそこまで考えるんですか、と読みながら脳内でツッコんだり共感したり(冷たいご飯に熱々のルウをかけたカレー大好き)。
    食べながらしょうもない事を考える人が他にも居たんだ、という安心もあったり…とても楽しいエッセイ。
    岸本佐知子さんのエッセイが好きな人はハマりそうな思考

  • 時間潰しの図書館で、さくっと穂村さん。

    可愛い猫だと思って近付いたら、耳が長くて…気持ち悪い!って言っちゃうとこがツボ。

    けど、旦那さんだったらラップ剥がさずに食べるとか絶対嫌だし、遠くで覗いてる位がちょうど良い。

  • 夜寝る前などは、軽〜いエッセイや詩などを読むのだが、この「食べ物」をテーマにしたエッセイは、穏やかな眠りにつくなんて真逆といっていいほど遠くて、お腹を抱えてヒィヒィと笑ったほど。
    なぜこんなにも笑わせてくれるのか…。
    同年代なので共感できる部分が多いのと喩えが絶妙なのである。

    ショコラティエとの戦いの中でスパゲティとパスタは別の種族なのか…とそして次々と出てくるカタカナ名におもわず笑う。
    3回に1回は、笑ってるのではと思うほど。
    こんなに食べ物のテーマで笑うことなんてまず無いし、エッセイ集で笑うことも無かったから新鮮だった。
    う〜ん。新鮮ってのも変か⁇

  • 独特な表現と穂村弘さんの周りの方の描写が面白く笑った。

  • たくさん集められたエッセイの中でも「伸びしろ」に共感。

  • 面白かったです。
    食べてるもののことこんなふうに考えたことないなと思ったけれど、読んでみると「あ〜」となる感覚でした。「かっこいい」食べものとか、「男フード女フード」、なんとなくわかります。
    綾波レイの「ニンニクラーメン、チャーシュー抜き」って林原さんのアドリブだったんだ…台本では別のラーメンだったらしい。心の綾波が「私のラーメンじゃない」って叫んだ(穂村さんの想像)のすごいシンクロ率。。

  • 食事、食べ物をテーマにしたエッセイ集。美味しい食べ物の紹介とかでは全然なく(もちろんあるはありますがちょっとテイストが違う)、賞味期限とかメニューとか小腹とか本当にちょっとしたことに対して想像を膨らませて、面白く表現するのがすごいと思います。食の内容にこだわらないところがまた共感が持てる私はやはりグルメではないと実感。

  • *今日も真夜中のキッチンで私は電子レンジの「あたためスタート」ボタンを押す。 人気歌人・穂村弘の「食べ物」をテーマにした異色エッセイ集! 料理ができず、味音痴で、飲食店にひとりで入れない……、という著者の奮闘する姿に 思わずニヤリとさせられるものの、「自分もそうかも??」と我が身を振り返ってしま うこと必至です! *

    食べ物エッセイでここまで可笑しい本は初めてかも。
    特に、昭和世代にはたまりません。
    わんこ蕎麦=リズム、って何ー?!
    とほほでぷぷぷで、読むだけでお腹があったかーくなるような1冊。

  • 私の脳内にもまた有能な「逆ソムリエ」が住んでいる。おかげで食べられないもの、食べられなくなったものがたくさんある。いつか「逆ソムリエ」を黙らせることができたら、たまごサンドをたらふく食べたい。

  • 食に関するエッセイ。知っている知識をここぞとばかりに披露するものではなく、日常における食べ物をキーワードに、ほのぼのとした内容が主だ。読んでいてフッっと笑えて、のんびりと楽しく読めた一冊。やっぱりたまにはこういった本が時を癒してくれる。

著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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