- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140056110
感想・レビュー・書評
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下巻は『本能寺の変』も既に発生し、秀吉が頭角を現したあたりからの真田家の話
徳川、北条、上杉と大大名に囲まれた場所に居を構えている真田家は各勢力の間を渡り歩き、自らの土地を確保したわけだけど、泥を啜ってでも家を守り抜くという昌幸の信念は凄いものがある。
一方で息子達もそれぞれが自分の信念を見つけ、その為に邁進していく姿は父の昌幸に通じるものがあったよ。最終的には兄弟は別々の道を歩む事となったけどね。
[more]
真田家の物語で在るとともに小勢力を自らの思惑で動かしていく大大名も面白かった。
昌幸の西軍への味方があくまで勝てる事を前提としていた事は良い書き方だったな。まあ、家康に対する反抗心もあったみたいだけどね。
最後の幸村の行動は簡単に負けるつもりは無かっただろうけど、かなり分が悪い事は分かっていた上での行動だよな。結果的にいえば、真田家は大名としての地位と武士としての名誉も現在まで残しているんだから、信幸、幸村の行動は無駄では無かったてことだよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真田幸村の生き様をあらためて感じた作品!真田家が生き残るべく強いものに仕え続けた父・昌幸と最後は義に生きた幸村。上杉家との関わりが大きく影響してたんですね
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上巻が自宅にあったので下巻を借りて読んでみた。
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上下巻に分けて、レビューを書くのは難しいです。。
真田昌幸は徳川についたり、上杉についたり、北条についたりと主をよく変えたので、表裏比興の者などと言われたりしましたが、自分なりに信義を貫いたりするところもあったりして、自分の信じる道をひたすら歩んでいた様子が印象的でした。
あとがきにもありましたが、真田家の誇りをテーマに語られていたので、読んでいて、熱い気持ちになりました。
↓ ブログも書きました。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-37b9.html -
真田昌幸⇒真田幸村
ほうっ・・・。
物語後半になればなるほど面白かった。
昌幸と信幸・幸村兄弟の生きる道。
徳川家康の重臣・本多忠勝の娘を娶った信幸と、
石田三成の盟友・大谷吉継の娘を娶った幸村。
関ヶ原の合戦では兄弟が戦場にて合間見える形となる。
耐えて、耐えて。
でも譲れない一点では心を曲げず、命を懸けたいくさをする。
戦場での戦いもさることながら、政治での戦いも重要。
弱小勢力ながら、二度も徳川の大軍を退けた
上田合戦のところは、小気味良い、という感じでした。
読み終えてすぐ書いてるから、なんか熱いな(笑)
”いかなる難攻不落の巨城でも、それを守っているのは人である。
人の和が崩れれば、城はもはや城ではない。”
この一文が、心に残りました。 -
最後の場面で真田十勇士はどこいったの?小野お通は?
個人的には歴史に埋もれがちな矢沢親子の活躍をもう少し書いてほしかった。
この小説では幸村は「義」を通そうとしているが、関ヶ原で死罪になるところを真田信之、本多忠勝の必死の嘆願で高野山送りで済んだことに対する恩はどうでもよいのだろうか?
誤字
P178 ×「仙石久秀」→○「仙石秀久」 -
作者の得意な範囲で纏められた作品。大きなうねりがなかったのが、ちょっとがっかり。秀作ですが、冒険がない感じです。
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期待ハズレの下巻。最大の見せ場、家康本陣に迫る描写が簡単に書かれている。史科の知識を披露したいだけでは?
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幸村の最期描かれ方が、あっさりしすぎていた感があるのが、残念。
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下巻は豊臣政権時代から大阪夏の陣までが描かれていますが、
今ひとつ盛り上がりに欠けました。
どうしても真田一族となると幸隆・昌幸・幸村となりがちですが、
結果として信之が真田家を守る抜いたことが一番大きいと思います。
その辺りまでを、しっかりと描いてほしかった。
池波正太郎原作の「真田太平記」は、その分信之を重要人物と捉えていたので、
一日の長がありといったところでしょうか。