- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140056202
作品紹介・あらすじ
メロディは続き、どこかで転調する。
鼓動が続く限り。
熊本県、北倉高校吹奏楽部の合い言葉は、「今日の最高は、明日の最低!」。破天荒な部長と個性的な顧問のもと、最高の演奏を目指して地道な練習に励んでいる。部員17人と若き顧問3人が、青春の幸せと後悔をブラスバンドのメロディに乗せていく。繊細な心情描写、ユーモラスな会話を交えながら描いた群像劇。
芥川賞候補作家による書き下ろし作品。
装丁は名久井直子さん、イラストはウラモトユウコさんです。
感想・レビュー・書評
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てっきり部活もの、ブラスバンドものだと思ったのです。ミキユリが二人出てきた意味が分からず、登場人物の一人が言う台詞「お前の超能力見せてくれよ」は比喩的な意味であって、実質はカードマジックかなにかだと思っていたら、平行世界もの、超能力ありな世界のお話だとわかってひっくり返りました。ちょっとついて行けなかった。
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平行世界とつながってしまった高橋俊平。死人さえ出れば、金賞を獲れるという噂があったが。
期待していた話ではなかったし、#の世界を出した意味がいまいちよくわからず。失恋と両親を失うことが同列とは思えないのだが。
部員の恋愛模様はよかったです。 -
なんか物語に入り込めなくて今一つでした。SFチックな所もどうかな〜。この辺を受け入れらると良かったのですが…
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高校吹奏楽部のお話。リアル青春ものかと思っていたら、半音ずれた♯の平行世界が出てきたり、語り手目線が入れ替わったりと、結構めまぐるしい。70人からいる部員のなかの、個性的なかつ主要(?)メンバーがメインに話が進んでいく。演奏する音楽の解釈とかはあまりないが、高校時代のほろ苦い思い出が甦る。
ダンプ結構好きかも。でもそばにいたら暑苦しいかな。
コンクール向きでない思いっきり楽しめる音楽、聴きたいな~。 -
姉と同じ高校の吹奏楽部に入部した俊平は、失恋の痛手から立ち直れないまま部でも希望の楽器ではなくパーカッション担当になる。
悶々と基礎練習を続けていたある日、同じパーカッション1年のミキエリが屋上から落下する事件が。しかし俊平は昏睡状態のミキエリとは別のミキエリを目撃し…。
ミキエリの落下事故をきっかけとして、俊平は自分がいる世界とは「半音ずれた」世界が存在することに気付く。突然SF的要素が入ってきて驚いた。その他はよくあるブラバンものかと思いきや、部長の桂木のぶっ飛びぶりが凄い。
くるくると主人公目線が交代するので、それが苦手だとあまり楽しめないかも。 -
吹奏楽部のはなしとはいえ音楽ものというより部活もの。SFもあり。主人公がはっきりしないので入り込みにくいけど、その場その場は面白い。映像で見たら面白そう。指揮者にもいまいち魅力がない。その友達が一番魅力的なのはどうなんだ・・・。
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ブラスバンドが小説の題材によくなるのは、勝ち負けの判断が明確でないってのも一因なんですかね。
この物語、ちょっと凝った作りとなっていて、半音階ズレた♯の世界が出てきます。
青春物語は読めば毎回、元気がでますね。 -
吹奏楽もので、第一章「春の猟犬」って事で、なんという素晴らしい本に出会えたんだ!と飛びつく。
が、春の猟犬は関係なく、子供らには魅力を感じず、ファンタジーちっくなお話に読む気がなくなってしまった。
完読ならず。