信長の二十四時間

著者 :
  • NHK出版
3.41
  • (5)
  • (32)
  • (42)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 194
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056332

作品紹介・あらすじ

天下統一を目前にした織田信長は、統一後の新たな国家像を描いていた。それは、これまでの体制を覆す信じ難いものであった。葬り去られることを知った朝廷や家臣たちは戦々恐々となる。一方信長によって虐殺された伊賀者たちの残党は、激しい復讐の炎を燃やしていた。明智光秀、羽柴秀吉、黒田官兵衛、里村紹巴、織田信忠、そして朝廷も…誰もが信長を亡きものとする動機があり、誰もが信長に恐怖していた。複雑に絡み合うそれぞれの思惑と動き、リアルタイムで展開する権謀や策略。そのすべてが運命の一日、天正十年六月二日に向けてなだれ込んでゆく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本能寺の変を題材にした歴史ミステリー。伊賀の忍者、朝廷、秀吉、光秀、信忠、家康と登場人物全員に信長を殺す理由がある。面白かったのは信忠は織田幕府設立を考え信長は朝廷に入り上皇として権力を握り日本を治める事を考え意見が対立する。斬新なのは光秀が謀反の意思は無く作中ほとんど登場しない設定。どうストーリーを展開していくのか気になって本を読む手が止まらなかった。最後は信長の天正伊賀の乱への復讐を完遂する。

  • どことなく、信長の棺に似てる。忍者活躍は微妙。

  • 二度目の読了。前に読んだの読み出して思い出した。富樫さんの書く真の黒幕説は少し?だが、光秀さんが騙された嵌められたというのは可能性としてありそうな。秀吉さん、家康さんのポジションもありそうな。

  • 本能寺の変の黒幕はあれこれ言われているが、こう来るとはね……。なかなか面白かったです。

  • 本能寺の変について書いた本ですが、ifものって感じの内容でした。

    本のタイトルとは裏腹に、時代的には本能寺の変が起こった天正十年の4月から羽柴秀吉が明智光秀を倒した6月までとなります。

    本能寺の変に関しては、朝廷陰謀説や秀吉陰謀説など様々な説がありますが、これは新たな説というよりは、様々な要素を取り入れて、面白く仕上がっているという感じがしました。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-8c55.html

  • お馴染みの「本能寺の真実」ものである。これも一種のミステリーなので、ネタばらしは止めておくが、光秀が主役でないのが異色であろう。ちょと奇をてらいすぎたのと、信長があんまりな扱いを受けるので、ちょっとねぇ。。。

  • 中江有里さんの本でこの本の存在を知り、ぜひ読んでみたいと思い、借りてみました。
    中江さんの本に、作者の方は海外ドラマ「24」を意識したと言ってたとか書いてあって、確かに第三部は場面がいろいろ変わったり、24っぽかった。
    映像で見ても楽しめるかも。

    いやー、おもしろかった!
    本能寺の変は、本当の黒幕は誰かとか、信長の死体が見つからなかったので実は逃げのびたとか、実にいろんな話がありますね。

    この話も、もしかしたらそうかもな…と思わせてくれて、最後まで一気読みでした。

    秀吉の中国大返し、驚異の速さだったと言われてるけど、この説なら、なるほどなあです。

    最後の最後のオチが、「ん? ………。はぁ、そっすか」って感じだったけど。

    タイムマシンが開発されたら、坂本龍馬暗殺の次に、信長を殺したのは本当に誰なのか、調べてきてもらいたいところです。
    もちろん、歴史は変えずに!信長助けたりとか、ダメ、絶対!

    しかし信長関連の話を読むと、つくづく光秀くんに同情を禁じ得ない……。

  • 本能寺の変の謎と伊賀忍者。キッカケは信長の神をも恐れぬ思想。あったかもしれぬ。。

  • 明智光秀の謀反とされる本能寺の変。実は、その裏にこんな陰謀が、、、みたいな話。

    秀吉がタイミング良く毛利氏と和議し、とって返して光秀を三日天下に終わらせることが出来たのは、やはり彼が黒幕だったから、、、というのはちょっとアリかも、と思った。だけど、これだとさすがに光秀が可哀想というか気の毒というか、、、。信長の末路もかなり悲惨だし、面白く読めたのではあるが、彼らのファンの人にはあまりにきつい展開。

全38件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

富樫倫太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×