黎明に起つ

著者 :
  • NHK出版
3.24
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本棚登録 : 102
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056424

作品紹介・あらすじ

北条早雲、黎明を呼んだ男の壮大な一代記。室町秩序を一掃して、民のための秩序を希求し、関東の地に覇権を打ち立てた男の壮絶な生涯。

感想・レビュー・書評

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  • 後の北条早雲、伊勢宗瑞の物語り。富樫倫太郎氏の北条早雲シリーズとはまた毛色が違って、ドラマ性というより、史実に沿って丁寧に戦国時代の先駆けとなった宗瑞の一生を描いている。ただやはり戦国時代初期の武将の名前が次々と出てきたり(しかも一文字違いとかで似てる)、敵味方が裏切ったり裏切られたりで、状況把握の段階で人の名前を憶える気力を失うのは、いたしかたないところか。でも最後までさくっと読めちゃうから不思議。

  • 北条早雲(作中では使われないけど)の物語。

    この時代をあまり知らないからなのかもしれないけど、少年期から描かれているのが新鮮でした。

    備中時代…
    兄や妻のエピソードは何とも切なかった…。

    あと、この頃の東国の動きって分かりにくいので、説明を何回か読み直したりしてなんとか理解。

  • 戦国時代の到来とともに現れた武将北条早雲の一代記。
    後の関東の覇者北条氏の礎を築いた、成り上がりの武将ながら、他の武将と比べ暗いイメージがないが、その理由が彼の生き様から感じられる。

  • いわゆる北条早雲、伊勢宗瑞、早雲庵宗瑞。
    源平の昔より連綿と続いた武士の世が終わりを告げ、新しき時代が始まるとき。
    足軽雑兵が入り乱れる戦国時代の先駆けとして、時代を駆け抜けていく早雲。
    三浦道寸との因縁、争いに、最後の武将達の生き様が見られ、感動的でした。

  • 5

  • 伊勢宗瑞の一代記。

    京都を主戦場に、11年間も繰り広げられた権力闘争・応仁の乱。それによって荒廃した都の姿に絶望し、挫折から立ち直り、関東の地に新天地を求め、守旧勢力を駆逐し、覇権を打ち立てた北条早雲。

  • 後に北条早雲と呼ばれた伊勢新九郎盛時について書いた本です。

    この本の伊勢新九郎盛時は、いわゆる謀将ではなく、強弓を弾いたり、一騎打ちを行ったりと、武士としての力も見せているのが特徴です。

    最後の三浦道寸との戦いは、単に領地を広げる側と守る側との戦いではなく、武家の世を守る三浦同寸側と民の世を作る伊勢新九郎盛時側の戦いという切り口で語られています。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-b2f5.html

  • 2014.12.新九郎は,伊勢家からの人質として今出川義視のもとに行く.その後,新九郎は故郷の備中に戻り,そこを統治するようになるが病が流行り,その薬への費用が莫大にかかるため,故郷を離れ幕府申次衆となる.新九郎は,宗瑞と名乗るようになり,民のための領地を作るために,古い武家政治との伊豆や関東での戦いに明け暮れる.三浦まで勢力を伸ばしてきて,三浦同寸との戦いとなる.激しい戦いを繰り広げたのち宗瑞は勝利を収める.そして,家督を息子に譲り,宗瑞は64歳の生涯を終える.のちに,北条早雲と言われる武家の話.一生,様々な勢力との戦い,和睦だったのだろうが,色々とありすぎてあまりよく分からなかった.

  • 北条早雲の一代記。

    史実に沿っているのだろうが、登場人物が多く、合従連衡が甚だしいので、筋を追いづらい。

    一方で主人公が感傷に流される場面もいくつかあり、全体としてまとまりの悪さを感じる。

  • 歴史の教科書を少し味付けして読んでいるような感じで、史実になるべく忠実にというのは分かるが、人物地名全てにわたってごちゃごちゃしすぎていた。

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著者プロフィール

1960年神奈川県横浜市生まれ。私立浅野中学、浅野高校、早稲田大学卒業。日本IBM(株)入社後、おもに外資系日本企業の事業責任者を歴任。
著書に『戦国関東血風録 北条氏照・修羅往道』(叢文社)、『悲雲山中城 戦国関東血風録外伝』(叢文社)がある。
加入団体に『八王子城とオオタカを守る会』『八王子城の謎を探る会』『ちゃんばら集団剣遊会』『三浦一族研究会』等。
趣味 中世城郭遺構めぐり 全国合戦祭り参加 ボディビル エアーギター アマチュア・ウインドサーファーとしてソウル五輪国内予選に参加(8位) 「湘南百年祭記念選手権」優勝等各種レース入賞多数
*ご意見、ご感想等の連絡は下記のメールアドレスへ
jito54@hotmail.com

「2006年 『虚けの舞 織田信雄と北条氏規』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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