タイムボックス

  • NHK出版
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本棚登録 : 182
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056813

感想・レビュー・書評

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  • 今を生きる事の大切さを教えてくれる話。
    タイムボックスは人の時を止める箱。
    物語は、民衆が経済危機を逃れ、箱へ逃込む現代から始まる。
    昔話では、王により箱に入れられた王女が貧しい少年アノリと出会い、外の世界を知る。
    小さかった少年が王女の年を追いこして大人になり、王女は箱の外の世界で生きたいと願う。

  • ・時間は大切だと感じた
    ・父が過保護(?)的なとこがいいなと思った

  • ミヒャエル・エンデの『モモ』を思い起こす設定だったこともあり、てっきりあくまでパンゲア国のことは解決の手がかりで、シグルン達が世界を取り戻すのが物語の中心だと思い込んで読んでいたので、後半、まだパンゲア国続くけど大丈夫?!ちゃんと収まるの?!と残りページの減り具合にハラハラした(笑)。
    でも、あのラストで良かった!
    タイムボックスに頼ることでは解決にならない、じゃあどうする?という問いの答えは、シグルン達を通して読者に託されたのだなと感じられたので。
    77歳と70歳なら大して違わない、というところに思わず笑いながらじーんとした
    友達って、まあいきなり7歳差になっていることはそうないけど(笑)、それぞれの生活で色々あってすれ違ったりしますが、互いに居心地良い相手に再びなれることもあるんだよなぁ。

    シグルン達にしても、オブシディアナにしても、人生を奪ったのが親の身勝手だというのが、子育て中の身にはグサッと来たところ…。
    辛い「2月」も、子どもの話を聞きながら一緒に乗り越えていかなきゃ、と改めて思う。
    読んで良かった…。

    悪役が最終的にエクセルではなくアーチンだったのが、ちょっと意外だった。
    会計士の方が悪者にされそう…(笑)。
    人々が苦労した作物も、戦死者や餓死者も数でしか見られずに。
    でもアーチンなんだ…。
    アーチンにしろ、ディモン王にしろ、姫をタイムボックスに入れておくのは、色々他の思惑もあるにしても一応愛情なんだろうけど、タイムボックスを開けることが本当の愛情なんだよね…月並な言葉だけど…。
    オブシディアナがアノリに二人の老後までの話をするところは、切なくて泣いてしまいそうだった。

  • 悲しく壮大なファンタジーで、とても感動的な物語なのだが、とにかく読んでいておもしろい。次はどうなる!と先を知りたくて知りたくて、一気に読んでしまった。ラストシーンが美しく、心を打たれる。読後のあまりの感動の大きさにその日の夜なかなか寝付けなかったほど。個人的にはここ数年で一番のお気に入り。この作品に出合えて良かった。

  • アッなんかイメージと違った・・・SFなのか・・・

  • SF

  • この作者はアイスランドの人のようだが、日本でもタイムボックスが開発されたら全く同じことがおこりそうだなあと思った。童話と現実が交錯する。最後、彼は一体どこにいたのだろうか?ずっと木で待ってたの?

  • 時間をテーマにした本。時間の進まない「くもの巣の箱」をめぐるお話。

  • 初読。あの人があの人だったのには驚いた。改めて読むと、あの言葉にわざわざふりがながふられてたのはこのためだったのかということに気づく。あと、さらっと残酷。あらすじだけ見て自分の好みっぽいと思って買ったけど、自分にはそうでもなかったのが残念。時間をおいて読んだらまた変わるだろうか。

  • 時間をテーマにしたファンタジー。パンゲア国の王様は、姫がいつまでも美しいままでいられるように、姫を時間が止まる魔法の箱に入れてしまう。その箱を開くのは、過ごす価値のある特別な日だけ。一年のうち、数日しか箱の外に出ることのできない姫は、周りの時間の流れから取り残され、いつしか人々から崇められる存在になる。彼女が欲しいのは友だちだったのに。

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