わたしの好きな季語

  • NHK出版 (2020年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784140057148

作品紹介・あらすじ

96の季語から広がる、懐かしくて不思議で、ときに切ない俳句的日常。

俳人でもある著者による初めての「季語」にまつわるエッセー集。散歩道で出会った椿事、庭木に集う鳥や虫の生態、旬の食材でやる晩酌の楽しみ、ほろ苦い人づきあいの思い出、ちょっとホラーな幻想的体験など、色彩豊かな川上弘美ワールドを満喫しながら、季語の奥深さを体感できる96篇。名句の紹介も。

「蛙の目借時」「小鳥網」「牛祭」「木の葉髪」「東コート」。それまで見たことも聞いたこともなかった奇妙な言葉が歳時記には載っていて、まるで宝箱を掘り出したトレジャーハンターの気分になったものでした。(中略)それまで、ガラスケースの中のアンティークのように眺めてきたいくつもの季語を、自分の俳句にはじめて使ってみた時の気持ちは、今でもよく覚えています。百年も二百年も前につくられた繊細な細工の首飾りを、そっと自分の首にかけてみたような、どきどきする心地でした(本文より)。

●春 日永/海苔/北窓開く/絵踏/田螺/雪間/春の風邪/ものの芽/わかめ/針供養/すかんぽ/目刺/朝寝/木蓮/飯蛸/馬刀/躑躅/落とし角/春菊/入学/花/春愁
●夏 薄暑/鯉幟/そらまめ/豆飯/競馬/アカシアの花/新茶/てんとう虫/更衣/鯖/黴/こうもり/ががんぼ/蚯蚓/業平忌/木耳/李/半夏生/団扇/雷鳥/夏館/漆掻/雷/青鬼灯 
●秋 天の川/西瓜/枝豆/水引の花/生姜/残暑/つくつくぼうし/燈籠/墓参/瓢/月/良夜/朝顔の種/新米/案山子/鈴虫/夜長妻/濁酒/柿/ 秋の空/蟷螂/小鳥/きのこ狩/文化の日/花野
●冬 時雨/神の留守/落葉/大根/切干/たくわん/銀杏落葉/冬鷗/河豚/枯枝/ストーブ/炬燵/冬羽織/おでん/鳰/蠟梅/つらら/ 探梅/春隣
●新年 飾/去年今年/歌留多/福寿草 /初鴉/ 七草

みんなの感想まとめ

季語をテーマにしたエッセイ集は、著者の独特な感性で春夏秋冬の風景や日常の出来事を切り取り、読者を魅了します。96の季語を通じて、著者の思い出や体験が綴られ、時には笑いを誘い、時には心をほっこりさせる瞬...

感想・レビュー・書評

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  • 川上弘美さんが季語というものの存在をはじめて知ったのは、大学生の頃だったそうです。
    大学の図書館で『歳時記』を発見し狂喜したそうです。
    それ以来、俳句をつくることはなくても、ずっと歳時記を愛読してきたそうで、数十年たった頃から俳句を作るようになったそうです。

    私が『歳時記』を知ったのは、文学好きな伯母の家で見たものが最初でした。中身はちらっと見ただけなので、そのうち図書館で探してみようかと思います。

    春、夏、秋、冬、新年の順で冒頭に季語が載っていて、川上さんのエッセイ、その季語を使った俳句が載っています。
    今は五月になったばかりで、俳句の世界では夏、気分的にはまだ春なので、春、夏の季語、俳句に魅かれました。


    ものの芽
    物の芽のほぐれほぐるる朝寝かな  松本たかし
    朝寝
    あらうことか朝寝の妻を踏くづけぬ  脇屋善之
    春菊
    春菊や袋大きな見舞客  石田波郷
    春愁
    はるうれひ乳房はすこしお湯に浮く  弘美


    薄暑
    朝すでにほろびみひかり湖薄暑  山上樹実雄
    更衣(ころもがえ)
    衣替えて居て見てもひとりかな  一茶

    雷が落ちてカレーの匂ひかな  山田耕司


    花野
    花野みなゆれ初めたる通り雨  高木晴子

    • まことさん
      しずくさん。
      私も図書館から借りています。
      しずくさんのレビュー、楽しみにしています(*^^*)
      しずくさん。
      私も図書館から借りています。
      しずくさんのレビュー、楽しみにしています(*^^*)
      2021/05/03
    • hiromida2さん
      まことさん、こんにちは。
      まことさんの本棚レビューから、短歌や俳句の詩を知れて、何だか、ほんわり和んでしまいました(*^^*)
      この本に関し...
      まことさん、こんにちは。
      まことさんの本棚レビューから、短歌や俳句の詩を知れて、何だか、ほんわり和んでしまいました(*^^*)
      この本に関しても素敵な俳句ありがとうございます。
      俳句というと、5・7・5の17音。
      俳句の基本的な形(定型詩)
      私は、恥ずかしながら「俳句」について
      ずぶの素人、殆ど無知(・_・;
      しかし、たまたまテレビの番組(プレバト)で、夏井いつきさんの俳句添削を見て、とても興味を抱きました。言葉の表す意味や、響く言葉の大切さ、気にも留めてなかった世界の広がりを感じられて、まことさんのレビューに頷きました(^。^)
      短い詩の中に、ギュと詰まった情景を感じ取り、瞬時に映像化出来てしまえる素晴らしさ
      川上弘美さんが出会った時に狂喜したという
      歳時記
      四季の事物や年中行事などをまとめた書物に
      ますます興味深々。
      俳句といえば、多分、誰しも耳にしたことあるような…
      「古池や蛙飛びこむ水の音」  松尾芭蕉
      「柿くえば鐘がなるなり法隆寺」 正岡子規
      私が特に好きな俳句は小林一茶さんの
      「めでたさも ちうぐらいなり おらが春」
      こんな短い詩を詠んだだけで、不思議と、
      その情景が浮かんできて、クスッと笑えたり
      しみじみ心に染み渡ってきたり、奥深いものを感じます。
      しかし…いざ自分で作ってみるとなると、
      なんと難しいことε-(´∀`; )
      また、素敵な俳句教えて下さいね♪
      私も何かしら、俳句の本読みたくなりました
      しずくさんの図書館レビューも楽しみです。
      2021/05/08
    • まことさん
      hiromida2さん。こんにちは!

      嬉しいコメントありがとうございます。
      でも、私もたまたま続けて短歌と俳句の本を載せましたが、レ...
      hiromida2さん。こんにちは!

      嬉しいコメントありがとうございます。
      でも、私もたまたま続けて短歌と俳句の本を載せましたが、レビューにも書いたとおり、本は結構持っていますが、全くの初心者です。
      ましてや、自分で創作は考えてもいません(^^;
      人に教えるなんて、もってのほかです。
      でも、これからも、短歌、俳句の本は読んでみたいので、また駄文を載せてしまうかもしれません。
      積読本を結構登録だけしてたりもします♪
      小林一茶の「めでたさもちゅうぐらいなりおらが春」いいですよね♡
      本当は詩集が一番読みたいのですが、めぼしいものは全部レビューしてしまったので…。
      hiromida2さんのレビューも楽しみにしています。
      2021/05/08
  • 千葉の有名な地中図書館で一目惚れして出会った本です。近所の図書館で何度も借りては返しを繰り返して、じっくりと読み耽ってしまいました。

    季語をテーマに小説家であり俳人でもある著者の素敵な感性で春夏秋冬のワンシーンがエッセイ形式で切り取られていて、堅苦しくなく妙に笑えたり、ほっこりさせられます。個人的には、東京でも昔は天の川が見えたという話を読んでいる時が癒しの時間でした。

    俳句は心動かされた一瞬を言葉で切り取る行為だとも言われますが、カメラで風景を写真に収める作業と、なんだか似ています。この本を読んでから季語に興味を持ち、今までよりも日常の四季の変化に対してアンテナが高くなり、まるでいつでもカメラを携えているような感覚です。

    日本語って、本当に素晴らしいですね。こんな素敵な気づきをくれた本書には感謝です。

  • 作家であり、俳人である川上さんの「季語」の紹介を含めたエッセイ。
    まことさんご紹介ありがとうございました。
    春夏秋冬に分けて、川上さんがお好きな季語が多彩に紹介されています。それぞれに対する想い出と共に綴られています。
    驚いた事は、川上さんが元々理系の方であった事。私は虫が苦手なので、生き物についてもいきいきと語られていて羨ましい限りです。
    季語の多彩さを再確認すると共に、自分が日常生活において四季を大切にしていない事に絶望感さえ持ちました。もしかして、俳句には向いていないかもしれない。
    業平忌が取り上げられていましたが、私も文学忌が季語になると知った時、これを読み込めたらカッコ良いんじゃないか?と、文学忌には、できるだけ、その方の小説を読む様に心がけているのですが、皆さん大御所ですので作品も大御所的。なかなか、読みきれなかったりしております。
    今年は、もう少し読めたら良いなと思っています。

    • まことさん
      おびのりさん。こんにちは♪

      まずは俳句にいかれたのですね!
      やはり季語に惹かれたのでしょうか。
      歳時記は読むだけでも楽しいですよね...
      おびのりさん。こんにちは♪

      まずは俳句にいかれたのですね!
      やはり季語に惹かれたのでしょうか。
      歳時記は読むだけでも楽しいですよね。
      でも、短歌もお薦めですよ!
      何といってもブクログで今、秘かに流行中で、短歌読まれたり、詠まれている方、多いです。
      仲間に入りませんか。
      2023/02/19
    • おびのりさん
      まことさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます♪
      俳句というか、川柳は一時作っていたのですが、どうも上手くならなくて。やっぱり、俳句...
      まことさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます♪
      俳句というか、川柳は一時作っていたのですが、どうも上手くならなくて。やっぱり、俳句かなぁと思ったり。
      短歌のお仲間素敵ですね。
      私は、全く素人ですけど、大丈夫でしょうか?
      少し、お勉強したら、是非、お願いします。
      2023/02/19
    • まことさん
      おびのりさん♪

      私ももちろん素人ですよ。
      こちらこそ、よろしくお願いいたします。
      おびのりさん♪

      私ももちろん素人ですよ。
      こちらこそ、よろしくお願いいたします。
      2023/02/19
  • 本屋で、俳句のコーナーを歩いていると、優しい色使いのこの本を見つけた。偶然の出会いだったが、ページをパラパラめくると、興味のあまりなかった、季語というジャンルに惹きつけられて、購入。


    なんだか、柔らかな太陽の光を浴びながら、コーヒーや紅茶を片手に読みたい本。

    季語なんて、学生時代は暗記するものとしか思えなかった自分にとって、季語にまつわるエピソードは、全て新鮮。

    言葉ひとつにも、思い出が結びついているように、季語にもそれがある。


    『それぞれの持ち味を、差別せずにただありのままに良しとする。それが季語の精神』(P174)


    曇り空のどんよりとした雰囲気や、無造作に生えた雑草。それら全てを、「良いもの」という視点から眺めてみる。まずは身の回りから。

    そうすることで、なんのことのない日常も、喜びに満ちたものになるのかもしれない。

    いつまでも読んでいたいエッセイでした。

  • 帯より。
    「季語がよびさます忘れえぬ瞬間。
      散歩道にほころぶ梅を愛で、
      茄子とみょうがで濁酒。
      ぬくぬくと朝寝をむさぼり、
      ががんぼを一人いとおしむ。
    行きつけだった居酒屋から、東京の四季おりおり、 
    少し人見知りな 作家の日常まで。
    川上弘美がもっと近くなる 俳句エッセー96篇。」

    季語の学びの本ですね。でも、ただ意味の説明ではなく、俳句エッセーになっていて、面白いです。
    (川上弘美さんは、随分前に読んだ「センセイの鞄」がとても好きです。その時に、しみじみとこの本好きだなぁ〜と感じました。)

    こちらの「わたしの好きな季語」は、決して数は多くはありませんが、季節ごと、そして新年の季語がありますので、ゆっくり愉しみながら味わいたいです。

  • 俳句で使われる季語ですが、歳時記を見ると天文、人事、動物、植物など、実に多種多様なものがあります。
    四季の特徴を表す季語ですが、その一つ一つの背景などを紐解くと、興味深いものがあります。
    日本人の細やかない感覚であったり、文化、風習などが一つの季語に込められていて味わい深く、また、著者のエッセイも軽妙で、俳句を嗜まない方も読んで楽しいのではないかと思いました。

  • 四季ごとの川上さんが好きな季語にまつわるエッセイと、その季語を使った俳句を見開きで紹介されているとても贅沢な内容。
    どの季語も素敵で、川上さんの丁寧な生活ぶりが垣間見ることができますし、俳句の言葉の世界も広がりとても豊かな時間になります。声に出して読んでみると言葉が生きる感じ。生き物や食べ物にまつわる話は特に川上さんらしさが満載でした。意外な季語や意味をしることができて勉強になります。
    特に素敵だと思った季語を使った俳句を載せます。
    春 あらうことか朝寝の妻をン踏んずけぬ(脇屋義之)
      はるうれひ乳房はすこしお湯に浮く(弘美)
    夏 翅わつててんたう虫の飛びいづる(高野野十)
      衣替て居て見てもひとりかな(一茶)
      休らふや木耳生えし倒れ木に(増田手古奈)
    秋 枝豆や三寸飛んで口に入る(正岡子規)
      鈴虫を飼ひて死にゆくことも見る(古屋秀雄)
    冬 花野みなゆれ初めたる通り雨(高木晴子)
      炬燵出ずもてなす心ありながら(高浜虚子)
      春隣待たれて釦つけてをり(林明子)

  • 川上さんがリケジョで生物学科出身だったとは意外。そういわれてみれば「蛇を踏む」「真鶴」「水声」「大きな鳥にさらわれないように」とか、タイトルは小動物にちなんでいると改めて気付く。川上さんお気に入りの季語を取り上げて、その季語にまつわるエッセイのようなもの。本書を読み彼女に興味が湧き、積極的に読んでみようと、句集の「機嫌のいい犬」と「水声」を予約。読むスピードが速いので、上面をなでただけの読みにならないように自戒して、今回は春と夏の章のみを読了することにした。季節が進みその時期が来て秋と春を堪能しよう。

    『黴』で、優曇華(うどんげ)を紹介してあり、幼い頃に両親が言ってたと懐かしい響きに検索した。マッチ棒のような白いひょろひょろした画像が懐かしい。梅雨時に笊に生えていたあ奴だった。クサカゲロウの卵だと初めて知る。 ※優曇華もつきて黴けり古今集

    『鯉幟』の章にお雛様にはまったく興味を抱かなかった作者が楽しく書かれてある。彼女は、弟用に揚げられた鯉のぼりを率先して夕方に取り込む役目を担っていた。
    ※おろされて陽のほとぼりの五月鯉 を引いてある

  • 俳句って高尚、なんだか難しそう、でも季語には惹かれる。そこで手に取ったこの本。

    川上弘美さんの好きな季語にまつわるエッセイは生活感溢れていて楽しい。
    「ひろみさんもそうなの?わたしもおなじ~」まるでお友達気分です。
    知らなかった美しい言葉も教えてもらった。
    川上弘美さんに導かれて季語が身近に感じられた。
    季語を意識することで、移ろう季節に心を留め日々の暮らしが豊かになりそうだ。

    季語辞典、欲しいなぁ。

  • 【書評】「季語のとりこ」になった川上弘美氏の俳句エッセイ|NEWSポストセブン
    https://www.news-postseven.com/archives/20210111_1625354.html?DETAIL

    わたしの好きな季語 | NHK出版
    https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000057142020.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      りまのさん
      猫は文庫になったら購入しようかな(いつの話や?)と思っています。。。
      りまのさん
      猫は文庫になったら購入しようかな(いつの話や?)と思っています。。。
      2022/01/19
    • りまのさん
      にゃんこまるさん すきだー。
      コメントくれて、ありがとう!
      にゃんこまるさん すきだー。
      コメントくれて、ありがとう!
      2022/01/19
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      りまのさん
      にゃ〜
      りまのさん
      にゃ〜
      2022/01/19
  • ブク友さんの本棚で拝見したのをきっかけに、本書を手に取りました。
    本書で、「てんとう虫」が初夏の季語だと知りました。春のイメージが強かったので意外でした。下記のように、それぞれの章で俳句の記載があります。

    ----------------------------------
    翅(はね)わつて てんたう虫の 飛びいづる 
    高野素十
    ----------------------------------

    ちなみに、吉谷昭憲さんのエッセイのクイズが掲載されてありました。著者が面白いと感じ、本書でも紹介してくれています。読んだ後、私も誰かに話したくなったのでレビューに載せておきます。

    【クイズ】
    てんとう虫1匹の重さと釣り合うのは、次のうちどれでしょう?

    1. 切手 2.つまようじ 3. 1円玉
    (答えは本書で)

    俳句や季語に疎い私でも、読みやすい本でした。

  • 俳句の季語をテーマにした96編のエッセイ
    見開き2ページで完結しているので軽く読めるし、最後にはその季語を使った俳句が紹介してある

    私が持っている文庫本サイズの歳時記では掲載されていない季語も多数紹介されており、ワクワクしながら読んだ

    例えば、「水見舞」や「千葉笑」「夏館」など
    季語から昔の人の暮らしぶりも覗けて、本当に楽しい

    川上さんのエッセイも軽く読めてクスッと笑えて楽しかった

    時雨の項では、時雨という言葉にまつわる雑学も
    「夕時雨」冬のすぐに暮れる夕刻の時雨
    「小夜時雨」夜の時雨 「小」は言葉の調子を整えるための接頭語だそうな
    「村時雨」少し強めの時雨が通り過ぎる様。もとは「群時雨」だったそう
    「片時雨」ある所では降って、ある所では晴れている様
    等々

    日本語って本当に繊細で美しいが、外国人にとっては、それが難しく感じるのだろうな

    ちょっと高価な歳時記が欲しくなった


  • 1つの季語とその季語を使用した俳句で2ページ、
    96の季語にまつわるエッセイ。

    ぱっと読んでぱっと光景が目の前に広がるような
    俳句が多かったです。

    ざっと読んで川上さんはとても正直な人なんだなぁ
    という印象。もちろん好印象。

    ことばを取り上げたエッセイは大好き、なものの
    未だ『大きな鳥にさらわれないよう 』を積んでいて
    川上さん初読みの一冊になりました。

    図書館本。文庫本派なので文庫本になったら
    きっと買って再読します。楽しみです。

  • 図書館本

    これは欲しいな。
    季語が美しく、読んでいて嬉しくなる。

    ものの芽、春愁はるうれい

    半夏生、雷鳥

    夜長妻、花野

    神の留守、春隣はるとなり
    新年
    去年今年こぞことし

    去年今年貫く棒の如きもの  高浜虚子

    さすがです、高浜虚子!

  • 弘美さん素敵。弘美さん面白い。と文面に突っ込みを入れつつ時々爆笑や微笑をしつつ読了。
    いやぁ俳句の本?でこんなに楽しませていただけるとは、さすが川上弘美さん。文章がとっても美味しい。言葉の選び方が本当に素敵。
    俳句をモチーフにしたエッセイ集ですよね、と思いつつ一応ジャンルは俳句?
    俳句って略しすぎてて解りにくいな難しいなと感じることが読んでいて多いのですが、ここに紹介されている句はエッセイを読みつつのおかげか、絶妙な句のチョイスのうま味なのか、とっても面白く解りやすいと感じます。何なら、俳句やってみようかなくらい思ってしまうくらい楽しみましたね。

    装丁も和風ながらなのに色使いが淡くてメルヘンな感じ。時々差し込まれているイラストがまた味わい深くて、手元に置いてつまらないことがあった時なんかに手軽に読んで笑わせてもらいたい感じです。

    「濁酒」は酒飲みには身に覚えの有りすぎる一篇。
    酒と肴がある限りそれを手前で止しておくと言うのはなかなか難しいんですよねぇ…酔っぱらっちゃうと尚更…
    読みながら飲みたくなってしまいました(笑)

  • 想像したとおり、言葉やちょっとした小話が面白くてあっという間に読んでしまった。
    季節を感じてことばにする、文字に含まれた意味を解く…歳時記や、季語についてもっと詳しく知りたくなった!

  • 団扇、時雨、春隣(はるとなり)、福寿草、七草あたり好みです。言葉の美しさのような視点もそうですが、文章に表れる川上弘美さんの人柄だったりユーモアだったりが印象的で。

    96篇の俳句エッセイ。僕としてはこの夏の入手図書でダントツでNo1の癒しでした。

  • 春(22)・夏(24)・秋(25)・冬(19)・新年(6)と、川上さんが好きな季語とそれを含む一句を選び、その季語や句にまつわるエッセイが綴られている。
    虫大好き、生物大好きな川上さんの、生きとし生けるもの全てに注ぐ視線が温かく、そしてちょっと不思議な体験談もあったり。
    昭和の頃の話も同年代として懐かしく読みました。

    載っている季語は、誰でもそこで一句読めそうな身近なものが多いですが、その中で異彩を放っていたのが『絵踏(えぶみ)』でした。
    現代の歳時記にはもう載っていないことも多い、ということですが、2018年7月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産へ登録されたこともあり、こんな季語もあったんだ、と合わせて知るとまた面白いかもしれません。  

    NHK「すてきにハンドメイド」のテキストに2012年4月号から2020年3月号まで載っていたものをまとめたものらしいです。

  • 豊かな語彙力を増やす、季節にちなんだ日本らしい言葉を知るのにちょうど良い作品でした。

    言葉を味わいたくなりますね

    2024.9.14
    141

  • 季語。これが春なのかーと思ったりそれにまつわる川上弘美さんのことばが素敵。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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